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巨人・阿部監督「みんなにチャンス。ヒーローになっちゃうかもしれない」尚輝最終S欠場の可能性もナインにハッパ

スポーツ報知 / 2024年10月15日 5時0分

ナインとともにウォーミングアップするも、その後は別メニューでの練習となった吉川(カメラ・相川 和寛)

 巨人・阿部慎之助監督(45)が14日、ろっ骨付近を痛めて一部別メニュー調整の吉川尚輝内野手(29)について、16日から東京Dで始まるDeNAとの「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」最終ステージ(S)を欠場する可能性に言及した。この日も打撃練習を回避し「ちょっと厳しそう」と見通しを明かした。状態によっては不在を覚悟し、代役として中山礼都内野手(22)らに期待を寄せた。

 覚悟を決めた。DeNAとのCS最終S初戦を2日後に控えた、本拠での調整。吉川がフリー打撃のケージに入ることはなかった。今季全試合先発出場した不動のセカンドの状態について、阿部監督は「尚輝はちょっと厳しそうだな。(まだバット振れない?)そうそう、そうそう。厳しいと思っていこうかなと思う」と話し、先発を外れる公算が大きくなった。今後の回復次第では欠場する可能性も出てきた。

 吉川は、9月26日のDeNA戦(横浜)で内角球をよけて転倒した際に、自身の肘で左脇腹付近を強打。座薬や痛み止めを飲みながらその後も出場を続け、自身初めてとなる全試合出場を果たした。同28日のリーグ優勝決定後は回復を優先し、別メニュー調整を続けてきた。この日はキャッチボールまでは全体と共に行ったが、その後は別メニュー。打撃練習は行わず、二塁の位置で軽めのノックを受けるにとどまった。阿部監督は10日に「たぶん、ぶっつけ(本番)になるね」と話していたが、状況は好転しなかった。

 不在は痛いと言わざるを得ない。二塁での全試合スタメンは、球団では1952年の千葉茂以来72年ぶりで、絶大な存在感を放っていた。広大な範囲をカバーする守備に加え、打撃でもチームトップの2割8分7厘を記録。特にシーズン終盤には3番打者として勝負強さを発揮し、4番・岡本和とともにけん引してきた。

 二塁の代役候補には22歳の中山が浮上した。この日はセカンドの位置に入り、入念にノックを受けた。みやざきフェニックス・リーグでは視察した指揮官の前で豪快な本塁打を放ってアピール。「代打の切り札」として指名されるなど、ポストシーズンへ向けて期待値は増していた。緊急事態にも指揮官は「みんなにチャンスがあるよね。ヒーローになっちゃうかもしれない。そのチャンスはあるから。出てビビるんじゃなくてね」と、中山らにハッパをかけた。3番は経験豊富な坂本ら、最適解を探る。

 DeNAが阪神を破ったCS第1Sを見た指揮官は「やっぱり先制点だったり、ひとつの四球だったりというのは致命的になってくる。(DeNA打線は)みんな振れてたね」と気を引き締めた。今季リーグ戦では、DeNAには16勝8敗1分けと勝ち越したが「もう全く関係ない」と断言。チーム一丸で緊急事態を乗り越え、日本シリーズへと駒を進める。(井上 信太郎)

 ◆G吉川の経過    

 ▽9月26日 DeNA戦(横浜)で内角球をよけて転倒した際にろっ骨を負傷。阿部監督はV達成翌日の29日に「座薬入れて痛み止め飲んで頑張ってた」と説明。

 ▽同28日 広島戦(マツダ)で4安打3得点。リーグV決定に導く。

 ▽同29日 ヤクルト戦(神宮)で試合前打撃練習を回避。「8番・二塁」で出場も2回に代打を送られ、打席に立たず交代。

 ▽10月2日 最終戦のDeNA戦(東京D)に「3番・二塁」で出場し、初回に代打を送られたが、自身初の全試合出場を達成。

 ▽同5日 打撃練習を回避し、ウォーキングなどで別メニュー調整。

 ▽同11日 約40メートルのキャッチボールを行い、二塁の位置で軽めのノックを19球。

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