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得点圏の鬼!大谷「50-50」以降19の16 PSは走者ありなら8の6、いないと16の0

スポーツ報知 / 2024年10月15日 1時0分

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦 ドジャース9―0メッツ(13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が13日(日本時間14日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(S、7回戦制)第1戦の本拠地・メッツ戦に「1番・DH」で先発出場。2回に千賀滉大投手(31)から右前適時打を放つなど2安打1打点で大勝に貢献した。初のポストシーズン(PS)では得点圏打率8割、走者を置いた場面も7割5分と無類の勝負強さを誇る。14日(同15日)は、ア・リーグの優勝決定S、ヤンキース―ガーディアンズ戦が開幕する。

 打球が抜けると、大谷は右の拳を握りしめた。2点リードの2回1死二塁。千賀の初球、90・7マイル(約146キロ)カットボールを右前適時打とした。初回は二ゴロに打ち取られた「日本人対決」でやり返し、PSの得点圏では5打数4安打の打率8割。3連発を含む6打数6安打10打点で史上初の「50―50」を達成した9月19日(日本時間同20日)のマーリンズ戦から、得点圏では19打数16安打の8割4分2厘、5本塁打、24打点と神がかっている。

 「たまたまじゃないかなと思いますけど、チームとして多くチャンスメイクしてくれていることが、自分自身がより集中できている要因かな」

 “怪現象”も続く。PSでは走者ありの場面で8打数6安打と打ちまくる一方で、走者なしでは16打数無安打。6回1死で放ったセンターへの大飛球がわずかに本塁打とはならなかった。

 「WINNING TAKES PRECEDENCE OVERALL.THERE’S NO GRAY AREA.NO ALMOSTS(勝利こそが最優先。どっちつかずのグレーゾーンはない。ほぼ、もない)」

 ド軍のクラブハウスのモニターに、こんな言葉が表示されていた。LAの英雄、元NBA選手の故コービー・ブライアント氏の格言。世界一以外は許されない常勝軍団にはピッタリの言葉だ。勝利だけを求め、ワールドシリーズ制覇を目指して移籍した大谷。走者がいる場面で仕事をするのが主軸であり、4回にも右翼フェンス直撃の安打に相手の失策が絡んで一塁走者を生還させた。2回にはPSで初めて試みた盗塁が7月22日(同23日)以来の失敗に終わり、レギュラーシーズンからの連続成功が「36」で止まった。だが、走塁への高い意識も“コービーの精神”に通じる。

 盗塁の際にはスライディングでユニホームが土まみれとなり、左膝付近にも穴が開いたが、最後までそのままプレーを続けた。正二塁手・ラックスが股関節の張りで7回の守備から途中交代するなど不安要素も残るが、快進撃が続く“ミラクル・メッツ”の勢いを食い止め、MVP争いの対抗馬でこの日無安打だったリンドアにも完勝した。「歓声がすごくて、打席に強気で集中できる環境だった」と本拠地のファンに感謝した背番号17。PSで打点を挙げれば、ドジャースは3戦全勝。バットから響く快音が、世界一への足音になっている。(中村 晃大)

 ◆コービー・ブライアント NBA選手の父の影響で競技を始め、1996年ドラフト全体13位でホーネッツから指名。直後のトレードでレイカーズへ移籍し、5度のNBAファイナル制覇。名前は「神戸牛」に由来。2020年1月にヘリコプター墜落事故に遭い41歳で亡くなった。NBA史上2位の1試合81得点、通算得点3万3643点は歴代4位。今月10日(日本時間11日)からは「Job’s not finished(仕事は終わっていない)」のコービーの名言がド軍のクラブハウス内にあった。

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