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3年前に監督解任騒動救ったボランチが緊急先発へ…カタールW杯予選、苦境オーストラリア戦で先制弾の田中碧が遠藤代役有力

スポーツ報知 / 2024年10月15日 5時0分

練習でボールを追う田中(左=カメラ・中島 傑)

 サッカー日本代表は14日、26年北中米W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(15日)に向けて、試合会場の埼玉スタジアムで最終調整した。攻守の大黒柱を担う主将MF遠藤航(31)が体調不良で練習を欠席し、豪州戦の欠場が濃厚に。代役のボランチにMF田中碧(26)=リーズ=の先発が有力となった。敗退危機にさらされた22年カタールW杯最終予選のホーム・豪州戦で代表初ゴールを決めた救世主が、再びピンチの森保ジャパンを救い、史上初の同予選開幕4連勝を狙う。

 順風満帆な森保ジャパンに衝撃が走った。埼玉スタジアムのピッチに主将・遠藤の姿はなし。体調不良で次戦欠場が濃厚となった。第2次森保ジャパンの国際Aマッチ全22戦(不戦勝の北朝鮮戦は除く)のうち、不出場は4試合のみ。大黒柱不在の事態に直面し、代役のボランチで先発が有力なMF田中は「チームスポーツである以上はある。チームが勝つために自分が持ってるものを出せれば」といつになく、厳しい表情で覚悟をにじませた。

 再びチームの窮地を救う。3年前、カタールW杯最終予選で敵地サウジアラビアに敗れて開幕1勝2敗とし、森保一監督の解任騒動にも発展。当時23歳の田中はホーム豪州戦(2〇1)で先発に抜てきされ、開始8分に代表初得点となる先制点を右足で突き刺した。「あの時は右も左も分からないままがむしゃらにやっていた。今は違う」。運命のいたずらか、同じ相手、会場で先発のチャンスが巡ってきた。

 遠藤は今回の最終予選全3戦で先発し、中盤のデュエル(1対1の攻防)の強さやセカンドボール回収力、統率力を発揮。不在の影響は大きい。一方、田中の今予選は、9月の中国戦で途中出場19分間のみだが、遠藤、守田と替えの利かない2ボランチの不在時のチーム力底上げに向けた絶好の機会にもなる。

 田中はカタールW杯スペイン戦で「三笘の1ミリ」と話題を呼んだクロスから決勝点を決めるなど、代表通算28戦8発。高い得点力がフォーカスされがちだが、所属のリーズで主にアンカー(中盤の底)を務め、持ち味のパスワークや球際の守備力もアップ。川崎時代の同僚、守田とのコンビで後方、中盤、前線と流動的に役割を入れ替えながら攻守のかじを取る。

 10日の敵地サウジ戦(2〇0)はボール保持率は日本の43%に対し、サウジが57%。ホームの豪州戦はボールを保持した中で得点量産が理想だ。攻撃のパス供給でカギを握る田中は「自分にしかできないものを出して、状況が変わる中でうまく使い分けることが必要」。8大会連続W杯出場に前進するため再び救世主になる。(星野 浩司)

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