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中谷潤人と戦うなら「完全なる“ボクサー”として仕上げる必要がある」…初タイトル奪取・天心のトレーナーが占う

スポーツ報知 / 2024年10月15日 5時10分

粟生隆寛トレーナーとポーズを見せる那須川天心(カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦 ○同級1位・那須川天心(判定)同級2位・ジェルウィン・アシロ●(14日、東京・有明アリーナ)

 那須川天心がWBOアジアパシフィック・バンタム級王者となり、国内での世界戦挑戦資格を獲得した。天心を指導する元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナー(40)が、13日に王者となったばかりで、まだ分析していない堤聖也(28)=角海老宝石=を除いた日本人王者3人との戦いを占った。

 まず、「天心選手とやりたい」とラブコールを送る同じキック出身のWBO王者・武居由樹(28)=大橋=だ。「小さい頃に戦っていて、最もお互いをわかっている中での戦い。一発があるので怖さがある」と警戒。しかし、「観客はつまらないかもしれないですが、天心が勝負に徹し、ポイントを重ねていく戦い方をしたら、勝つ可能性はかなり上がると思います」とドライな戦術を語った。

 遠い距離から確実にポイントを重ねていくタイプのIBF王者・西田凌佑(28)=六島=はどうか。「基本的にはアウトボクサーですよね。アウトボクサー相手に天心が負けるイメージは湧かない。同じ戦い方でポイントを取り合ったら、技術、パンチの当て勘で分があるのでは」と分析した。

 最後にWBC王者の中谷潤人(26)=M・T=。「4人の中で唯一、リーチの長さ(176センチ)という天心のアドバンテージが通じない。接近戦でもショートアッパーがあり、厄介ですね」と腕組みした。「無理せずに“ポイントを取るボクシング”をされたら、今の天心ではかなわない。対戦するなら、それまでに完全なる“ボクサー”として仕上げる必要がある」とした。そして、「誰と戦っても勝てる那須川天心に仕上げます」と笑顔を見せた。(戸田 幸治)

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