【菊花賞】父ゴールドシップと同じ舞台でVだ 混戦模様クラシック最終戦 今年のダービー馬から主役奪う
スポーツ報知 / 2024年10月15日 6時0分
◆第85回菊花賞・G1(10月20日、京都競馬場・芝3000メートル)
クラシック最終戦、第85回菊花賞・G1は20日、京都競馬場の芝3000メートルで行われる。「考察」を担当する浅子祐貴記者は、日本ダービー制覇から5か月ぶりの直行で臨むダノンデサイルに付け入る隙があると指摘。ゴールドシップ産駒メイショウタバルの父子制覇に期待しつつ、勢力図を塗り替える可能性を秘める穴馬の発掘にも意欲を見せた。
似ていることもあれば、正反対の部分もあるから親子は面白い。一昨年に父子制覇を果たしたアスクビクターモアは、父ディープインパクトとは真逆の先行力を武器にクラシック3冠目を射止めた。
今年はゴールドシップ産駒のメイショウタバルが、神戸新聞杯Vから父子制覇を狙っている。派手な勝ち方をすることもあれば、気性面のもろさから惨敗することも。父の面影が見え隠れするが、脚質はまくりや差しを得意としていた父とは対照的な逃げ。6馬身差で圧勝した毎日杯からポテンシャルの高さは証明し、気性面で成長を遂げた2200メートルの前走も堂々と押し切ってみせた。
管理する石橋守調教師は騎手時代にメイショウサムソンとのコンビで06年の皐月賞と日本ダービーを勝利。菊花賞は4着に敗れて3冠達成はならなかった。立場を変え、同じ勝負服で淀の長丁場に挑戦。勝てば最高にドラマチックなストーリーとなるはずで、そういった意味で魅力を感じている。
ただ、現実はそんなに甘くはないだろう。今年の3歳クラシック路線は傑出馬不在の混戦とみている。東西のトライアルはクラシック出走組が上位を占め、勢力図を一気に塗り替えるような新星は現れなかった。
日本ダービーで世代の頂点に立ったダノンデサイルにしても、約5か月ぶりのぶっつけ本番。昨年は同じローテーションで臨んだタスティエーラが2着に入ったが、ダービーから直行でのVは過去に例がない。実績は一枚上と認めても、越えなければならないハードルは高いと言わざるを得ない。その昨年は日本海S(3勝クラス)を勝ったばかりのドゥレッツァが勝利。今年も別路線組がアッと言わせる結果になっても不思議はない。
実力の比較が難しいだけでなく、各馬の状態もしっかり把握していないと的中は難しそう。様々な角度から精査して“正解”を導き出していきたい。(浅子 祐貴)
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