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巨人阿部監督完封負けも前向き「あれだけ打てなくてもチャンスできるんだな。そこで1本ポコって打っていれば、っていうゲーム」

スポーツ報知 / 2024年10月17日 5時0分

9回、ベンチから戦況を見つめる阿部監督(カメラ・宮崎 亮太)

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第1戦 巨人0―2DeNA(16日・東京ドーム)

 「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」の最終ステージ(S)が東京Dで開幕し、リーグ王者の巨人が同3位のDeNAに4安打のみで完封負けを喫した。戸郷翔征投手(24)は7回途中を2失点にまとめたが、2週間ぶりの公式戦となった打線は、今季5勝1敗と得意にしていたケイの荒れ球に的を絞ることができなかった。1勝のアドバンテージがあるため、成績は1勝1敗のタイ。第2戦は今季リーグ最多15勝の先発・菅野智之投手(35)を援護したい。

 これがCSの難しさなのかもしれない。巨人が2週間ぶりの真剣勝負となる実戦で4安打完封負け。阿部監督は、これまで同様に敗れた試合後も一塁ベンチ前にコーチ、選手と整列し、本拠地のファンに頭を下げてあいさつした。「横浜のね、勢いを感じながらやることができた。ケイ投手も、手をつけられなかったね」。完敗を認めて17日の第2戦へ切り替えた。

 甲子園で阪神との第1Sを2連勝で突破したDeNAとの対戦。試合勘が心配された巨人は、不動の「3番・二塁」だった吉川が、ろっ骨付近を痛めた影響で出場選手登録を見送られる中、左腕・ケイ対策として新打線を組んだ。熟考して当日に打順を決め「それしかないなと思って」と絶好調の左の中山ではなく、右の増田大を2番・二塁で起用。レギュラーシーズンラスト5試合連続スタメンで、その間20打数6安打、打率3割、1本塁打と好調を維持していたオコエをプロ9年目で初の3番(中堅)で起用した。

 初回に2四球で2死一、二塁としたが、大城卓が痛烈な三ゴロ。相手が継投に入った7回は2死一、二塁から代打・中山が強烈な三直。ともに正面で紙一重だった。経験を積ませるために我慢して使ってきた19歳の浅野を先発から外し、より状態が上向きと判断したモンテスを7番・左翼で起用も4打数無安打。それでも先発・戸郷が2失点で踏ん張り、ケイに5回途中まで無安打に抑えられながら、4四球で一打同点、逆転の好機を作ったことを阿部監督はプラスに受け止めた。

 「いやもう、あれだけ打てなくてもね、チャンスってできるんだなって思ったし。そこで1本ポコって打っていれば、っていうゲームだし、短期決戦なのでね。そこをみんなで打破していくしかないので」

 2日のDeNA戦(東京D)以来の一戦。リーグ優勝チームが毎年、直面するCSまでの長い準備期間に万全を尽くしてきた。野手はベテラン主力も宮崎でフェニックス・リーグに参加。リリーフ陣は東京Dで社会人との練習試合に登板した。間隔が空いたことに「もうそれは言い訳になっちゃうからね」と指揮官。むしろ増田大の四球、盗塁やオコエの好守を挙げ「何とかね、ナイスプレーもしてくれたし四球も選んだしね」と好材料とした。

 CS最終S開幕前に「特別なことはしない。いつも通り」と掲げていた。厳しい優勝争いを全員で乗り越えて制したように一戦必勝で臨むだけだ。「明日頑張りたいなと思います」。アドバンテージの1勝を含め1勝1敗のタイ。完封負けの次戦はシーズン6連勝中。慌てる必要は全くない。(片岡 優帆)

 ◆記録メモ 巨人は完封負け。巨人のプレーオフ(PO)、CSの完封負けは、21年最終S〈2〉戦以来7度目。PO、CSで完封負けが多いのは、ロッテ10度、ソフトバンク8度に次いで巨人の7度は3番目。セでは6度の阪神を上回り最多になった。今季の巨人は、レギュラーシーズンで球団ワーストの20度の完封負けを喫したが、完封負けの次戦は12勝7敗1分けの勝率.632。1分けを挟んで6連勝中だが、どうか。

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