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J1川崎、退任の鬼木達監督「クラブも『次の形に』という話も」 現役、コーチ時代含め26年在籍

スポーツ報知 / 2024年10月17日 5時25分

17年J1初Vの鬼木達監督(左)と中村憲剛氏

 サッカーJ1川崎は16日、鬼木達監督(50)が契約満了により今季限りで退任すると発表した。8シーズンでJ1の歴代最多4度のリーグ優勝を誇るが、今季はリーグ10位にとどまるなど、2季ぶりの国内無冠がすでに決定。現役、コーチ時代を含めて計26年間過ごした名将がクラブを離れることが決まった。後任は未定だが、関係者によると外部からの招へいを中心に、検討されている。

 川崎が鬼木政権を終える決断を下した。9日のルヴァン杯準決勝の新潟戦前に竹内弘明・強化本部長が鬼木監督と話し合った末に、今季限りでの退任を決めた。オンライン取材に応じた竹内部長は「クラブの方から未来に向けて少し進みたいという話をさせてもらった」と説明。来季の契約を延長せず、新監督を迎え入れる方針を鬼木監督に伝えた。後任は外部招へいを軸に選定を進めているもようだ。

 監督就任後8シーズン目となった今季は、リーグ戦で現在10位にとどまり、ルヴァン杯準決勝も新潟に2戦合計1―6で敗退。2季ぶりの無冠が決まった。取材に応じた鬼木監督も「監督を始めた瞬間から、いつかはクラブを離れるという決意は当たり前のようにあった」とし、「特に今年は成績も出てないし、長くやってきた中で責任を取れるのは自分しかいないというのもある。クラブも『次の形に』という話もあった」と受け入れた。

 大きな功績を残した。コーチから昇格して就任初年の2017年にJ1初優勝。18、20、21年にもリーグ制覇し、日本代表の中心を担うDF谷口、MF守田、三笘、田中らを起用し、育て上げた。攻撃も守備も相手陣内でやるという相手に攻撃機会すら与えないサッカーを掲げ、ルヴァン杯1度、天皇杯2度を含めた「7冠」をもたらし、あと一歩で優勝を逃し「シルバーコレクター」と呼ばれたクラブをJ1屈指の強豪に押し上げた。会見で一番の思い出を聞かれると「初年度の優勝かな。あの光景は、みんながずっと悔しい思いをしてた、しかも劇的な感じだったので」と振り返った。

 選手やスタッフには、この日の練習前に伝えられた。今季リーグ残り6試合とACLE4試合まで指揮を執ることは決まっており「いい形で来年につなげるための努力をしなければいけない」と同監督。川崎が、現役時代8年、指導者として18年、ともに歩んだ名将に別れを告げ、新指揮官とともに黄金期樹立を目指す。

 ■指導者続行意欲 鬼木監督は退任後の自身のキャリアについて言及。「クラブに残るという話はない」とした上で、「休むことも考える時はあったけど、自分自身もエネルギーのあるうちはまた次にとやっていきたい」と新天地で指導者を続ける意向を示した。現役時代にプレーした古巣・鹿島の来季監督候補に挙がるなど、名将の去就が注目される。

 ◆鬼木 達(おにき・とおる)1974年4月20日、千葉県船橋市生まれ。50歳。市船橋高を経て、93年鹿島入団。2000年から川崎に移籍し、06年に現役引退するまで主にボランチでプレー。07年から川崎の育成・普及コーチ、10年からトップチームのコーチを歴任。17年に監督就任し、リーグ4回(17、18、20、21年)、ルヴァン杯1回(19年)、天皇杯2回(20、23年)優勝。168センチ。

 ◆今季J1の監督交代 7月に横浜M、8月には鳥栖と浦和が監督を交代した。鹿島は今月9日にランコ・ポポヴィッチ監督を解任し、中後雅喜コーチが後任監督に就任したが、来季以降の新監督招へいを見据える。札幌は在籍7年目のペトロヴィッチ監督が今季限りで退任すると、5月の段階で発表した。また、福岡の長谷部茂利監督が今季で退任が決定的。C大阪・小菊昭雄監督、川崎・鬼木監督は今季限りでの退任が発表されており、多くのJ1クラブが来季は新監督を迎えることになりそうだ。

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