Ｊ１川崎、鬼木達監督は「結構頑固で、裏表がない」 生みの親の元強化責任者が感謝

鬼木達監督

　サッカーＪ１川崎は１６日、鬼木達監督（５０）が契約満了により今季限りで退任すると発表した。８シーズンでＪ１の歴代最多４度のリーグ優勝を誇るが、今季はリーグ１０位にとどまるなど、２季ぶりの国内無冠がすでに決定。現役、コーチ時代を含めて計２６年間過ごした名将がクラブを離れることが決まった。後任は未定だが、関係者によると外部からの招へいを中心に、検討されている。

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　川崎で長らく強化責任者を務めた庄子春男氏（６７）＝現Ｊ２仙台ＧＭ＝が１６日、今季限りで退任する鬼木監督を語った。

　同監督が現役だった９８年にレンタル移籍で加入したことをきっかけに、長い付き合いが始まった。「結構頑固で、裏表がない。ストレートに思いをぶつけてくる」と振り返り、信頼を置くようになったという。１７年、コーチから監督就任時には「どこを修正、強化すればいいのかはコーチが一番分かっている。監督にするなら鬼木しか頭になかった」と迷いなく風間八宏氏の後任に指名した。

　監督就任後も、素直に自分の考え、思いをぶつける裏表がないスタイルで、選手から信頼された。選手の成長も促し、それまで無冠だったチームに８年で７つのタイトルをもたらした。庄子氏は「感謝の気持ちしかない」と何度も何度も繰り返した。（山崎　賢人）