Ｊ１札幌 ＭＦ宮沢裕樹が３戦ぶり復帰へ…１９日・アウェー名古屋戦 見せたいのは「勝ちに対するこだわりの差」

左手を上げて仲間に指示を出す札幌・宮沢裕樹（カメラ・砂田　秀人）

　生き残りへ、Ｊ１北海道コンサドーレ札幌に頼れる男が帰ってきた。チームは１６日、アウェー・名古屋戦（１９日）に向け、宮の沢で紅白戦を実施。９月２１日の町田戦で第５肋骨の骨折と外傷性気胸を患ったＭＦ宮沢裕樹（３５）が、同戦以来の実戦にこぎ着けた。手術も検討された状態から早期復帰し「できる範囲に戻ったので。やるとなったからにはやるだけ」。３試合ぶり出場へ、決意を口にした。

　町田戦の前半終了間際に負傷して担架で運ばれるも、後半、ピッチに戻ってきた。「退いたらゲームプランも崩れるし、何とかもう少しと」。呼吸ができず６分後に退いたが、宮沢の男気が０―０の勝ち点上積みにつながった。残り５試合で残留圏の１７位京都と勝ち点９差で迎える名古屋戦へ「しっかりと自分の役割をこなして貢献したい。勝ちに対するこだわりの差でチーム力を少しでも上げて、勝ち点３を取れれば」。２戦ぶり白星へ、今回も体を張る覚悟はある。（砂田　秀人）