大谷翔平、走者なしで打てない“不振”脱却なるか…リーグ優勝決定Ｓ第３戦 敵地ＮＹで「１番・ＤＨ」

◆米大リーグ　ナ・リーグ優勝決定シリーズ　メッツ―ドジャース（１６日、米ニューヨーク州ニューヨーク＝シティフィールド）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１６日（日本時間１７日）、リーグ優勝決定シリーズ第３戦の敵地・メッツ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場する。メジャー７年目で初出場のポストシーズン（ＰＳ）ではパドレスとの地区シリーズ第１戦以来７試合ぶりの２号に大きな期待がかかる。

　本拠地・ロサンゼルスから約５時間半の移動後、試合のなかった１５日（同１６日）は敵地・シティフィールドで会見に臨んだ大谷。ＰＳに入り、得点圏では５打数４安打の打率８割と結果を残している一方、走者なしでは１９打数無安打（２四球）と“呪い”にかかっている。米メディアからも「打撃不振」に関する質問が出たが「感覚自体は悪くないと思っている」と明かし、「どの攻めでもやること自体は変わらない」と言い切った。

　ロバーツ監督の会見でも大谷に関する質問が集中したが「４番か３番に移すようなことはない」と改めて１番からの打順変更の可能性を否定。「以前（今季序盤は）は走者がいる（得点圏）時に打てないことが考慮されたのに、おもしろいね」と反論し、「明日は大きな活躍をしてくれるだろう。それが勝利の予兆になる」と期待を寄せた。

　ＰＳでの大谷はここまで７試合で打率２割２分２厘、１本塁打、５打点、０盗塁。この日のメッツ先発、Ｌ・セベリーノ投手（３０）とはエンゼルス時代に対戦経験があり、通算６打数３安打の打率５割、１本塁打と打ち込んでいる。右腕は地区シリーズで大谷を計６打数無安打に封じたダルビッシュ（パドレス）の投球を参考にするようだが、大谷が自身の打撃をすることができれば問題ないだろう。

　この日からは敵地・ニューヨークでの試合。現地午後８時８分からの試合で、試合中は気温１０度ほどの寒さとなる予想だが、熱狂的な相手ファンを凍えさせるアーチは出るか―。

　【大谷の地区シリーズ成績】（５試合、２０打数４安打、打率２割、１本塁打、４打点、０盗塁）

　▽第１戦　７○５（５日＝日本時間６日・ドジャースタジアム）　左飛、右本〈３〉、中安、空三振、空三振

　▽第２戦　２●１０（６日＝同７日・ドジャースタジアム）　空三振、一ゴ、投ゴ、空三振

　▽第３戦　５●６（８日＝同９日・ペトコパーク）　空三振、中安、中飛、見三振

　▽第４戦　８○０（９日＝同１０日・ペトコパーク）　二ゴ、右安〈１〉、四球、四球、空三振

　▽第５戦　２○０（１１日＝同１２日・ドジャースタジアム）　空三振、三飛、空三振、空三振

　【大谷のリーグ優勝決定シリーズ成績】（２試合、７打数２安打、打率２割８分６厘、０本塁打、１打点、０盗塁）

　▽第１戦　９○０（１３日＝同１４日・ドジャースタジアム）　二ゴ、右安〈１〉、右安、中飛、四球

　▽第２戦　３●７（１４日＝同１５日・ドジャースタジアム）　空三振、見三振、一飛、四球、四球