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大谷翔平に特大3ラン献上のメッツ右腕「彼のハニーホールに…」 先発右腕も「時に歩かせる必要がある」

スポーツ報知 / 2024年10月17日 13時42分

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ メッツ0―8ドジャース(16日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、4戦先勝のリーグ優勝決定シリーズ第3戦、敵地・メッツ戦に「1番・DH」で先発出場。ポストシーズン(PS)ではパドレスとの地区シリーズ第1戦以来、7試合ぶりの2号アーチとなった。PSの2本塁打は田口壮(カージナルス)に並んで日本人選手2位タイの記録だ。

 特大アーチが飛び出したのは4点リードの8回1死一、二塁で迎えた第5打席だった。この日初めて走者あり、しかも得点圏で打席を迎えると、3番手右腕・メギルの内角89マイル(約143・2キロ)カットボールを捉えた。打球速度115・9マイル(約186・5キロ)、打球角度37度、飛距離410フィート(約125メートル)で右翼ポールの内側を通り、2階席上段に突き刺さった。大谷は三塁ベンチを指さし、ゆっくりと走り出した。山本由伸投手(26)も思わず頭を抱えるほどの特大アーチ。リプレー検証でも判定は本塁打のままだった。

 PSに入り、これで得点圏では6打数5安打の打率8割3分3厘、走者ありでは9打数7安打の7割7分8厘と“無双”状態だ。この日は第4打席まで全て無走者で凡退。走者なしの場面で22打数無安打3四球と25打席ノーヒットは継続中だが、走者の有無に関わらず、今シリーズ第1戦の第4打席から12打席ぶりの安打が本塁打となった。大谷は前日会見で「感覚自体は悪くないと思っている」と話し、「大きく変えるよりはシーズン中に良かったポイントをしっかりと継続していくというのがこの短期においては、結果を残していく上で大事かな」と意気込んでいた。米メディアから「不振」と指摘されても、信条を貫き、敵地のブーイングと気温10度前後の寒さを吹き飛ばした。

 試合後、大谷に被弾したメギルは「もっと高いところに投げようとしたけど、今日のカットボールは少し沈み気味で、ベストな感覚ではなかったんだ。だから彼のハニーホール(得意な甘いところ)に入ってしまい、打球はアッパーデッキまで飛んでいった」と肩を落とした。

 一方で大谷にヒットを許さなかった先発・セベリーノも「俺たちは危険な打者たちを時に歩かせなければならない。ベッツや大谷は歩かせる必要がある時は歩かせる。ヒーローになろうとしてはいけない。フリーマン、マンシーも対戦するのが危険だ。ワイルドに行くのではなく、気をつけて投げている」と話した。

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