高梨沙羅「２８歳になっちゃった」１０代の気持ちで「変わらず純粋にジャンプを楽しみたい」…全日本選手権公式練習

公式練習で調整した高梨沙羅は笑顔で写真撮影に応じた（カメラ・宮下　京香）

◇スキージャンプ　全日本選手権　公式練習（１７日、長野・白馬ジャンプ競技場）

　２０１８年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅（クラレ）が１７日、公式練習に臨み、１８日のノーマルヒル（ヒルサイズ９０メートル）本戦に向けて最終調整を行った。晴天の中で８９・５メートルを飛び、充実の汗をぬぐった。

　１２年３月のＷ杯蔵王大会で初優勝を飾った１５歳から、今月８日に２８歳の誕生日を迎えた。誕生日を迎えたことを聞かれると「ありがとうございます。２８になっちゃいました」とニッコリ。「（周囲に）もうアラサーだね、と言われて、いや、確かにそうだなと思って。気持ちは（１０代の頃と）変わらず、純粋にジャンプを楽しみたい」と話した。

　変化もある。「やっぱり量をこなすトレーニングだけではダメだと思う。冷静にコーチと話し合いながらコーチの言っている課題は、自分の感覚に置き換えるとどういうものなのか、考えられるようになりました。コーチとディスカッションしていいものを作っていけたら」と話した。

　２６年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪のプレシーズンが始まる。今季は、２月の世界選手権（トロンハイム）に照準を合わせており「世界選手権、来年五輪と続いていくので、自分のやるべきことに集中しながら、いいものをつくっていきたい」と意気込んだ。