B2富山がBプレミア参入決定…売り上げ9億円、平均入場者4000人クリア…バスケットボール
スポーツ報知 / 2024年10月17日 17時53分
Bプレミアライセンス交付クラブが17日に発表され、B2富山グラウジーズは2026-27年に開幕するBプレミアへの参入が決まった。富山市総合体育館では記者会見が行われ、高堂孝一社長とダビー・ゴメスHC、選手らが出席。富山グラウジーズの名前が発表されると、笑顔を浮かべて喜び合った。高堂社長は「課題を一つ一つクリアすることは大変でしたが、多くのスポンサーに支えられてきました。昨シーズンはふがいない成績にも関わらず、平均4000人以上のブースターが選手を鼓舞してくれた。深く感謝しています。皆さんに少し恩返しができたと思っています」と何度も感謝の言葉を重ねた。
Bプレミアのライセンスを取得するため、厳しい審査基準を達成した。1~3次までの審査がある中、富山が目指したのは、3次審査の売り上げ9億円と平均入場者数4000人の基準だった。2022-23シーズンの売り上げは6・9億円、平均入場者数は2541人と基準には遠く、高堂社長は「昨シーズン前はいろんな課題がある中、売り上げも入場者数もアリーナも見えているわけではなかった」と振り返るが、社員の奮闘でスポンサーは43社増えて460社となり、スポンサー収入は1億円以上増加。チケット販売、グッズ販売も増えたほか、ホームアリーナとなる富山市総合体育館の改修も決定。地元ファン、自治体の後押しを受けながら、2023-24シーズンの売り上げは9億3000万円以上、平均入場者数は4180人となり、3次審査をクリアした。
Bプレミア参入は決まったが、これからの課題は多い。2026-27シーズンに向けて、売り上げ12億円を目指す必要があるほか、売り上げ20億円を超える強豪クラブとの差も大きい。新リーグに向けて気運を高めるためにも、B1復帰は必要だ。高堂社長は「ビッグクラブには日本を代表する企業がいたり、琉球には(収容人数の大きい)アリーナがある。富山も魅力的なアリーナで観客と売り上げを増やし、県内外のスポンサーを見つけていけば、ビッグクラブに近づいていけると思います」と決意。2年後に開幕する新リーグに向け、新たなスタートを切る。(中田 康博)
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