立命大・竹内翔汰、大観衆の甲子園で長打力見せる 高3夏はコロナ禍で大会中止 運命のドラフト会議24日
スポーツ報知 / 2024年10月18日 5時0分
プロ野球のドラフト会議が24日に迫る。関西のチームに所属し、高校、大学、社会人とそれぞれのカテゴリーで腕を磨いてきた有望選手たちも、運命の時を待つ。立命大主将の左の強打者・竹内翔汰外野手(4年)に、ここまでの道のりと現在の思いを聞いた。
立命大・竹内は指名を強く訴えかける。「率を残せて、長打力もある打撃を見てもらえれば」。夢は高校野球で甲子園出場だった左打者。しかし、創志学園(岡山)3年時の2020年、夏の選手権は挑む機会すら与えられず大会中止となった。「甲子園に出られたら野球を辞めても後悔はないくらいに、懸ける思いが強かった。それなのに…」。強い喪失感に襲われた。
それでも、諦めなかった。「あの舞台で野球をするには、もうプロに行くしかない」と奮起。長打力を磨かなければならないと思い、大学で「食トレ」に力を入れた。高校時代から体重を13キロ増やして83キロとし、昨年から本塁打が飛び出すようになった。同年6月の関西オールスター5リーグ対抗戦では決勝で先制2ランを放ち、MVP選出。「大舞台を経験する中で、夢が目標に変わってきた」。大学4年間の成長に胸を張る。
もし、高校時代に甲子園へ出場していれば―。「多分、プロは目指さなかったかな」と“あの夏”を笑顔で振り返る。立命大2年春のリーグ戦では、願い続けた聖地でのプレーが実現。「すげぇ!」。憧れの舞台で高鳴る鼓動を感じた。だが、その一方で「もっと大観衆であってほしいな」とも感じた。4万人の前でプレーする日を思い描き、吉報を待つ。(南部 俊太)
◆竹内 翔汰(たけうち・しょうた)2002年8月29日、兵庫・芦屋市生まれ。22歳。精道小1年から芦屋トライヤルズで野球を始め、精道中時代は甲子園シニアでプレー。創志学園では1年秋からベンチ入りし、2年春から背番号8。1学年上に西純矢(阪神)、草加勝(中日)ら。立命大では1年秋からベンチ入りし、リーグ戦通算2本塁打。50メートル走6秒2、遠投111メートル。。173センチ、83キロ。右投左打。
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