「ハマのタイソン」田中空が２回ＴＫＯでデビュー２戦連続ＫＯ勝利「接近戦は得意なんで」

２回TKO勝利の田中空(左）（カメラ・堺　恒志）

◆プロボクシング　契約体重１４８ポンド（６７・１キロ）以下８回戦　〇田中空（ＴＫＯ２回１分４２秒）チャン・サーラー●（１７日、東京・後楽園ホール）

　アマチュア５冠の田中空（大橋）がスーパーウエルター級相当の契約体重１４８ポンド（６７・１キロ）以下８回戦でチャン・サーラー（タイ）に２回ＴＫＯ勝利した。Ａ級初戦で東洋太平洋ウエルター級１１位、ＷＢＯアジアパシフィック同級１２位の強敵相手にデビューから２戦連続となるＫＯ勝利を挙げた。

　戦績は２３歳の田中が２勝（２１ＫＯ）、３２歳のチャンが１１勝（７ＫＯ）４敗。

　「ハマのタイソン」のパンチが火を噴いた。１回から強烈な左ボディーと顔面へのアッパーなどの細かい連打で相手を圧倒。「打ち合いになると思っていた。接近戦は得意なんで」と打ち返されることを想定し、ガードはしっかり固めながら、前に出続けた。２回、右のフックでダウンを奪うと、立ち上がった相手に連打を浴びせ、レフェリーが試合を止めた。

　６月のデビュー戦では、１回に右フックをヒットさせてダウンを奪うと、立ち上がったキム・ドンヨン（韓国）に今度は左フックをたたき込み、レフェリーが試合を止めた。開始わずか６８秒でのＴＫＯ勝ち。「こんなに早く終わると思っていなかった」と本人も驚く衝撃のデビュー戦だったが、２戦目も圧巻の勝利となった。

　次戦以降については「大橋（秀行）会長がマッチメイクしてくれた試合に勝っていくだけ」と人なつっこい顔をほころばせた。