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午後から仕事予定も…西田敏行さん急死 「ドクターX」で共演の米倉涼子「一昨日話したばかりなのに」

スポーツ報知 / 2024年10月18日 5時0分

「池中玄太80キロ」で演じた主人公ばりにカメラを構えてポーズを取る西田敏行さん(2011年2月)

 映画「釣りバカ日誌」シリーズなどに主演し、人間味のあるユニークな演技で親しまれた俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さんが東京都世田谷区の自宅で死去したことが17日、明らかになった。76歳だった。9日前の8日には、米倉涼子(49)が主演する映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成報告会見に出席したばかり。壇上ではダジャレを披露するなど元気な様子を見せていただけに、周囲には衝撃が広がった。

 温かみのあるキャラクターで半世紀以上にわたり映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍した西田さんが、天国へと旅立った。

 この日午後0時20分ごろ、西田さんの家族が119番。ベッドで冷たくなっている状態で、その場で死亡が確認された。事務所関係者によると「心臓の持病があったが、普通に日常生活を送っていた」そうで、この日も午後から仕事が入っていたという。

 自宅で亡くなったことから警察が捜査を行い、自宅前には規制線が張られた。午後3時30分過ぎにはブルーシートで自宅前と警察車両が隠された。午後6時過ぎに自宅を出た所属事務所社長の小林保男氏は「(遺体は)警察が調べているから、今日、お話しできることはございません。何かありましたら、アナウンスします」と疲れ切った様子で話した。

 突然の訃報に、8日の会見で顔を合わせたばかりの米倉も驚きを隠せなかった。インスタグラムで西田さんと顔を寄せ合うツーショット写真とともに「一昨日(おととい)写真をのせるからね! と話したばかりなのに」とつづり、「言葉もありません。悲しすぎて悲しすぎて、まだ信じられません」と別れを惜しんだ。

 ここ数年は足腰が弱り、座ったまま演技をする機会が多くなっていたが、存在感は唯一無二。会見でも終始座ったままだったものの、口調は元気そのものだった。「(米倉が演じる)大門未知子は、あまりにも素晴らしいオペの腕を持っていますので、嫉妬していました。執刀じゃないですよ嫉妬です。ジェラシーを持って、ずっと演じておりました」とダジャレを交えて会場の笑いを誘った。

 米倉が映画でシリーズが完結することをサプライズ発表する段取りになっていたが、その前のあいさつで西田さんは「これからもよろしくお願いします。…ていうか、もうないんだよね」と“フライング”。明るい口調で場を和ませる一方で、じーっと目をつぶったまま座っている姿も見られた。

 福島県出身の西田さんは68年に青年座養成所に入所。73年のNHK連続テレビ小説「北の家族」で初レギュラー。同局の大河ドラマにも3度主演した。また、ドラマ「池中玄太80キロ」の主題歌「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒットし、紅白歌合戦にも出場した。

 2003年に急性心筋梗塞(こうそく)で入院。それまで1日60~70本のヘビースモーカーだったが、復帰後は禁煙を宣言していた。

 〇…自宅には悲報を聞き、弔問客が訪れた。同じ福島県出身の元プロ野球選手・中畑清氏は捜査中だったことから自宅に入れず、無言でその場を後にした。また、40年以上付き合いがあるという劇団関係者は「元々付き人だったので、ニュースで知って驚きました。本当に優しい方でした。仕事が終わったら飲みに行こうとよく言ってもらった。松崎(しげる)さんと共に飲みに行きました。奥さんは憔悴(しょうすい)していました」と明かした。

 ◆西田 敏行(にしだ・としゆき)1947年11月4日、福島県郡山市生まれ。明大を中退し、68年に青年座養成所入所。78年「西遊記」、80年「池中玄太80キロ」(ともに日テレ系)などのドラマで人気となり、88~2009年に映画「釣りバカ日誌」シリーズ22作に主演した。94年「学校」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、03年「ゲロッパ!」で報知映画賞主演男優賞受賞。歌手としてもNHK紅白歌合戦に4度出場した。08年に紫綬褒章、18年に旭日小綬章を受章。家族は妻と2女。

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