大谷翔平、特大弾 敵地ニューヨーク殺伐「外に出ていけ！」「帰れ」コール 放送禁止ワード連発 記者室で怒号

◆米大リーグ　ナ・リーグ優勝決定シリーズ第３戦　メッツ０―８ドジャース（１６日、米ニューヨーク州ニューヨーク＝シティフィールド）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１６日（日本時間１７日）、４戦先勝のリーグ優勝決定シリーズ第３戦、敵地・メッツ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場。８回にポストシーズン（ＰＳ）では日本人選手２位タイとなる２号３ランを右翼２階席上段に運び、ニューヨークのファンを黙らせた。ＰＳでは無走者で２２打数無安打も、走者がいれば９打数７安打の打率７割７分８厘と“無双”状態。山本由伸投手（２６）が先発する１７日（同１８日）の第４戦に勝てば、ワールドシリーズ進出に王手がかかる。

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　「外に出ていけ！」。突然、試合後の記者室に緊張が走った。メッツの大敗で気が立っていたのか、地元ＮＹメディアの一人が騒がしかった関係者に声を張り上げた。日付が変わる前後にパソコンのキーボードをたたく音だけが響き、ピリピリした雰囲気が漂った。

　それほどダメージが残る敗戦だったのだろう。大谷に特大弾を浴び、９回も被弾したメギルに対し、最後まで残っていたファンは放送禁止ワードを連発。「帰れ」コールもあった。熱量が悪い方向に出た。ＰＳでも劇的な逆転勝利が続き“ミラクル・メッツ”と呼ばれるが、勢いを大谷にへし折られた格好だ。

　一方のド軍は、９回に本塁打を放ったマンシーに大谷がヒマワリの種をかける役を“代行”した。普段その役を担うＴ・ヘルナンデスが次打者だったため、できなかったからだ。ベンチやクラブハウスの空気も明るく、冒頭の事件が起きる前にＬＡメディアは軽い足取りで球場を後にした。（メジャー担当・中村　晃大）