ガーディアンズ監督「監督になって、最高にしびれる試合だった」９回２死崖っぷちから同点、延長でサヨナラ勝ち

◆米大リーグ　ア・リーグ優勝決定シリーズ第３戦　ガーディアンズ７×―５ヤンキース＝延長１０回＝（１７日、米オハイオ州クリーブランド＝プログレッシブ・フィールド）

　ガーディアンズが起死回生同点２ラン＆サヨナラ２ランでヤンキースに逆転勝ちした。

　代打ノエルが、３－５で迎えた９回２死二塁の崖っぷちから、左翼へのＰＳ１号同点２ランを放って、試合を振り出しに戻した。ネイラーが投ゴロ併殺に倒れ、トーマスが右越二塁打で命をつなぐと、代打で登場したノエル。ここまでＰＳは、１５打数１安打となっていたが、伏兵が、でっかい仕事をやってのけた。ボールカウント１－０から、ヤンキースの６番手ウィーバーのチェンジアップを完璧に捉える。打球速度１０９マイル、飛距離４０４フィートの火の出るような当たりだった。本拠地は蜂の巣を突いたような大騒ぎとなった。ノエルは「毎日、自分の出番に備えている。特に監督、コーチから何か言われた訳じゃないが、自分が呼ばれる時は、信頼を感じる。本拠地のファンが、喜んでくれたのはスペシャル。最高のファンの前でいい仕事ができた」と喜んだ。

　延長１０回に大仕事をしたのはフライだ。２死三塁で左越えにサヨナラ２ラン。再び本拠ファンから爆発的な歓声が上がった。「なるべく心拍数を抑えて、ノーマルなアプローチをしようと心がけた。しっかり４つのベースを踏んで、皆と喜び合おうと思った」と笑顔だった。

　８回のジャッジ＆スタントンのアベック弾などでヤンキースに３―５と逆転された一戦を再逆転で制したボート監督は「感情が揺さぶられる試合だった。８回にダブルパンチを浴びたが、我々は決して諦めなかった。選手のことを誇りに思う。監督になって、最高にしびれる試合だった」とナインの頑張りに感動した様子だった。