【阪神】藤川球児新監督、前川右京ら若虎野手陣を絶賛「未来を感じさせてくれるような攻撃」…一問一答
スポーツ報知 / 2024年10月19日 5時0分
◆みやざきフェニックス・リーグ 阪神8―6DeNA(18日・ひむか)
阪神・藤川球児新監督が「みやざきフェニックス・リーグ」のDeNA戦を視察し、アピール合戦を演じた若虎野手陣を絶賛した。2点ビハインドの6回無死一、二塁の好機で井上が左前適時打を放つと、続く前川が右翼へ逆転3ラン。野口も左翼にアーチを描き、この回一挙5点を奪った。山田と育成・福島は盗塁を成功させて存在感を示すなど、バリエーション豊富な攻撃で11安打8得点。新監督は「来て良かった」と言い、宮崎をあとにした。
以下、監督の一問一答。
―試合はいい部分も悪い部分もあった。
「ピッチャーの西(純)と椎葉。やっぱり課題はすごく見えたし、改善ができるなというふうには正直思いましたね。同じ投手として。この秋、元気な状態であれば、ピッチングコーチと一緒に、思い切って取り組んでいけば、この2人は改善できるというか。彼らが受け入れられればね。練習をしっかり投手として、いわゆる実りの秋にすると思い込んできてくれれば、思い切ってアプローチはかけられると思います。監督という立場なので、正直難しいですけれど、そこは彼らのためを思えばやらなければいけないんじゃないかと。方向性だけ見せればいけると思うんですよね。まずはそういう課題ですね」
―球団SAやメディアの立場から見ていた時に気になっていた部分が今日も見えた。
「いや、ピッチャーとしての、立場ではなくて彼らが今投げている投球スタイル、そこから出てくるボールを見た時にどうすれば改善できるかなというところを見ていて、改善が必要なところと、どういう方法でやればというのはある程度見えてはいるんですけど、それを投手コーチと話しして、メカニックな部分なので、今度は技術的なところで、秋だからこそ、自分も汗かいてやらせていただこうかなと思いますけどね。それは特別時間が必要かもしれないですけど。彼らが受け入れれば、ね」
―西純は監督と同じ高卒入団で、来年が6年目。この時期だからこそ大事にしてほしいところは。
「いや、こちらからおそらくアプローチをかけて、それを受け入れて、今の現状を自分が受け入れて、次の春は違う形で迎えたいと思うことまで見据えることができたら、多分…多分じゃないな、その練習はできると思います。鍛錬というか、違う姿にはなってくると思うんですけどね」
―投手としていろんなタイプがいるが、やっぱりボールを上から叩く、ちょっとシュート回転してしまうとか、そういった部分も含めて見ていくことになる。
「本人は、課題はあると思ってるでしょうし、シュート回転してるとかっていうのは多分投手コーチも分かってはいる…んだと思うんですけど、秋がしっかりあるんで、そこで見てからというか、直接本人と話しして、受け入れて、受け入れれば、指導していこうかなと。ピッチングコーチと一緒に、とは思いますけど」
―野手の方は。
「最高ですね。もう…正直言うことがないというか、すごくこう、本当に未来を感じさせてくれるような攻撃と。前川もすごく良かったし、1打席目レフトフライでしたけど、ね。6回でノーアウト一、二塁で進塁打を1軍だったら打つようなところ、昨日はちょっと打ったんですけど、そこで。それを思い切って振ってくれたんで、ホームランという結果になって、1軍でやるべきことと、今彼が取り組んでほしいことっていうのを、一発でこう答え出してくれたっていうのは嬉しかったし、嬉しかったというか、素晴らしいことだし、野口がその後ホームラン打ったんですけど、ずっとDHなんで、サイドでスイングで、自分で振る準備をしていたということで。準備の大切さも見えたし。全員ですね。他の選手も素晴らしかったですし。結果だけじゃなく。井坪も代打で出てきて打ったし。中川も三振でしたけど、一球一球のボールに向かっていく姿というのは本当に魅力的に映る部分が。解説していても魅力的に映っているような選手ですね」
―これと決めた野手は右左に関係なく使っていきたいか。
「一存で?まだ首脳陣と一回も会っていないので。また以降に同じような質問をもらえたら。秋季キャンプ中にそれはお答えできると思うんですけど。今、現状では1人で動いている状態で。ここ何日か言っているように今じゃないのかなと思いますね」
―前川、井上をミーティングで名前を出していたが、それを受けての今日の試合を見て。
「彼ら2人だけというのは、今話したところまでかなと。あの、結果が素晴らしかったので。誰が見てもよく見えるんですけど。全体的にふっと抜けたような攻撃を見せてくれたとうのは、やっぱり若々しいし、すっごい勢いを感じましたよね」
―昨日は選手が「誰にでもチャンスある」という監督の話をしていた。台頭を見ながらチームつくる。
「スチールも、福島が代打で出てヒット打って、走りづらい1ボールというカウント。ストライクがきやすいカウントなので、1ストライクだったら誘ったりするので走りやすいとか関係なくスタート切ってセーフになったり。あと盗塁したの山田か。何かをしようとしているっていうのは、塁に出て感じさせてもらえる。その動きが非常に活発だったっていうのが、いわゆる全体が変わるっていうので、そうなると競争じゃんなくて自分を高めていってるので、だからその姿がほしいんですよね。競争してほしいわけじゃないんですよね実は。自分を高めていって、アスリートなので、個なので、まず。それが集合体になるのが一瞬見えたので、すごい勢いを感じたっていうのはそういうことなんですけど、それがチーム全体としてこれからどんな化学反応を起こして、首脳陣もみんな集まって、コーチたちも同じくそういう動きを持ってきてくれるので、それが楽しみで可能性感じましたね、すごく。今、本隊で1軍の選手たちが少し休んでますから、その選手たちもまた入ってってなると、伸びしろをすごく感じさせてくれたというところで、もっと精力的にみんなとコミュニケーションを取ったりとかしていきたいと思いましたね」
―2日間の収穫。
「当然ありました。自分が若い時を思い出して、監督さんがどういう思いで来られたか分からなかったんですけど。みんなにとって大切な役割だったなと思いますし、僕自身がどうかというより。監督という役割は大切にやらなきゃいけないと改めて思いました。本当に選手たちが素晴らしいし、見てなくてもやってくれるんです。今の選手はすごくまじめなので、自分がいなくなっても『冷めるな』ということと『慣れるな』ということに対してやっぱり、またこのあと少し期待しながら、やっぱり親心もあるのでケガだけしないでほしいなと思うので、そこをまたトレーナーさんを含めてやってもらったら、すごく楽しみにして今日は帰れます」
―小幡と前川は今後も宮崎で試合?
「そうですね。どうなっているかは覚えていないですけど、実戦があるうちは実戦があった方が、小幡に関しては故障の期間もあったので、そこの部分で今もヒットが出ていますし、ある程度いいイメージのまま終わってもらって、悪くなるかもしれないしね、この後。それは最後まで経験してもらって、それから何かに打ち込む、秋のキャンプにするというのが僕としてはいいのかな」
―FA取得の選手と交渉の場にいくことは。
「もちろん進展具合によっては当然、残ってもらいたいし、残ってもらわなきゃ困るんですけど、やっぱり彼らの権利なので。これを言うとファンの方もどうしても残れとなるので、僕は本当に個人の権利なので、まず個人が尊重されるべきだと思います」
(自ら)「最高の試合でしたね。来てよかった」
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