ハリセンボン、20年解散危機なし「真逆だからこそいい」…“じゃねえよ!”定番化にめがね工夫&角野卓造らへの尊敬
スポーツ報知 / 2024年10月19日 10時0分
お笑いコンビ「ハリセンボン」がデビュー20年を迎えた。ツッコミの近藤春菜(41)とボケの箕輪はるか(44)は、女性芸人でも指折りの売れっ子として息長く活躍してきた。コンビの歩みや鉄板ネタの誕生秘話、老後への思いを軽快なトークで披露。さらに、12月27日に行う20周年ライブ「にぃまる」(東京・草月ホール)への意気込みを語った。(奥津 友希乃)
パッと明るい笑顔の近藤と、背中を丸めて低姿勢な箕輪は「よろしくお願いしま~す!」とハモってあいさつ。取材中も流れる柔らかい空気と、対照的で絶妙なコンビ感がお茶の間で長く愛されるゆえんだ。
04年にデビューし、20年の時間をともに重ねてきた。
近藤(以下、近)「気がついたら20年も。自分たちが一番驚いていますね」
箕輪(以下、箕)「感謝の20年だよね。それとデビュー当初は実年齢より上に見られがちだったので、年相応になってきたかも…」
陽のオーラを放つ近藤と、伏し目がちでミステリアスな箕輪。お笑いの道に進んだきっかけも対照的だった。
近「幼少期からお笑い番組が大好きで、人を笑わせることが何よりの喜びだった。中学生の時には芸人になるって夢を持ってました」
箕「私は大学(早大)時代の丸4年、友達ができなくて…。『自分を変えたい!』って気持ちが鬱積(うっせき)して、勇気を出して養成所に入ったんです」
NSC入所時、箕輪は別でコンビを組んでいた。近藤が加入する形でトリオを提案したこともあった。
近「はるかに『トリオでやるつもりはない』ってあっさり断られて。だけど3日後に、はるかと組んでた子が『ちょっと箕輪さん、何考えてるか分かんない』って解散に至ったんだよね」
箕「それで余った者同士で組むことに(笑い)。近い先輩に森三中さんがいて、トリオやコントの形は避けたいって狙いもありました」
M―1では女性コンビとして史上初、決勝に2度進出(07、09年)するなど若手時代から頭角を現した。
近「ネタは名刺代わりなので2人で細かいところまでつくるんですけど、結構ケンカもしたよね」
箕「したね。譲れないこだわりがあって、最後は言い疲れて終わるみたいなね」
ブレイクのきっかけを聞くと、珍しく箕輪から口を開いた。「やっぱり、春菜の『角野卓造じゃねえよ!』が大きいと思います」。近藤の鉄板ツッコミで、似ている著名人やキャラクターのレパートリーは、マイケル・ムーア監督、ステラおばさんなど30以上に及ぶ。
近「2年目で出していただいた『ロンドンハーツ』で、『角野卓造さんに似てるって言われます』って自己紹介したら、(田村)淳さんがトーク中に『角野さんどう?』って振ってくれて。当初はオウム返ししかできず、『角野卓造じゃねぇよ!』と言ったのをきっかけに定着していきました」
定番ネタの裏には“めがね”へのこだわりや、角野らへのリスペクトがある。
近「めがねは黒縁が強調されるとカンニング竹山さんとか特定の誰かに寄りすぎちゃう。フレームやレンズの形は、誰にでも当てはまるような平均的なものを選ぶようにしています。それに『じゃねぇよ!』は『そんなすごい人じゃないよ』という尊敬の思いも含んで言っていますね」
箕「『じゃねぇよ!』ネタは、相方の私ってよりは、MCや他の芸人さんが振ってくださる。だから、私はどう反応したらいいか戸惑った時期もあって。でも今は、何もしないって選択に落ち着いています(笑い)」
終始、仲むつまじくトークする。解散危機は「なかった」と口をそろえる。私生活では連絡を取り合うことはなく、それぞれに人付き合いや趣味を楽しんできた。
近「20、30代がとにかく仕事にがむしゃらで楽しくて、恋愛や結婚は優先順位的に高い位置になかった感じでここまで来ましたね」
箕「春菜の結婚は想像したことはあったけど、そこに関しては特に変化のない20年でした…!」
近「すみませんでしたね!?」
独身ゆえに老後への思いやりや使命感もあるようだ。
近「はるかは友達少ないみたいだし、私より3歳上ですし、おばあさんになって『あれ? はるか仕事来ないな、連絡つかないな』ってなって第一発見者になる可能性も出てくると思うと…。結婚して誰かと暮らすってなったら、本当に心からおめでとうを言いたいし、ちょっと安心できるかな」
箕「第一発見者(笑い)。老後まで考えてくれてありがたいし、頼もしいです」
キャラも性格も、しゃべる速度も真逆の2人だ。
近「真逆が強みで、だからこそいい。はるかは羨ましいところが多いです。決断力もあって、内に秘めた熱いものもある人で、そういうところがいいなって」
箕「春菜は頼れる存在で、隣にいてくれると安心感がある。MCとかも完璧にやってくれるので、収録中についつい油断しちゃう…」
近「油断はしないで!」
12月には単独ライブ(今月26日から一般発売・配信チケット開始)を開催する。
箕「盛りだくさんで、普段お笑いと距離のある人も楽しんでもらえるはず」
近「ネタあり歌ありの楽しい場になればなと。皆さんへの“ありがとう”を伝えるお祭りにしたいですね」
コンビの理想像を、近藤が「マイペースに楽しく続けられたら…」と話すと、箕輪は「最高だね」と穏やかにうなずく。これからも、自分たちらしい歩幅で笑いを届けていく。
◆ハリセンボン 2003年結成、04年にデビュー。TBS系「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」など出演番組多数。コンビ名はダウンタウン、ウッチャンナンチャンなどお笑い界で有名な「“ン”の付く芸人が売れる法則」に由来。
◆近藤 春菜(こんどう・はるな)1983年2月23日、東京都生まれ。41歳。ツッコミ担当。安室奈美恵さんの大ファン。
◆箕輪 はるか(みのわ・はるか)1980年1月1日、東京都生まれ。44歳。ボケ担当。重機好きで小型車両系建設機械免許を所持。
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