“予行”練習生かしスーパーショット!逆転年間女王目指す22歳が7バーディー、ノーボギーで首位浮上
スポーツ報知 / 2024年10月19日 6時15分
◆女子プロゴルフツアー 延田グループ・マスターズGCレディース 第2日(18日、兵庫・マスターズGC=6506ヤード、パー72)
9位から出た岩井明愛(あきえ、22)=ホンダ=が7バーディー、ボギーなしのこの日のベストスコア65で回り、通算11アンダーで首位に浮上した。終盤の16番パー4で、両足がバンカー内に入る難所から“スーパーバーディー”を奪取。今季3勝でメルセデス・ランクは3位。4日間大会の優勝で得られる300ポイントを加え、トップとの差を一気に詰める。同ランク首位の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=は1打及ばず、約5か月ぶりの予選落ちを喫した。
魅了するプレーが信条の岩井明がここぞの場面で、ピンチをチャンスに変えた。スコアを6つ伸ばして迎えた16番だ。第1打は左に曲げてバンカー横のラフで止まった。第2打は両足が数十センチ段差のあるバンカーに入る難しい場面。クラブを極限まで短く持って振り抜くと、フックをかけた打球は6メートルにつき、7個目のバーディーを奪った。
焦りはなかった。「火曜日(15日)の練習ラウンドで、同じ場面があった。そんなに難しくは(なかった)。イメージが残っていた」。同じホールでの“予行”を終えていたことから事もなげに振り返った。「いろいろと方法を考えるのも楽しい」。ゴルファーとしての感性が光る一打だった。
この日、前半の4バーディーは全てショットを約1メートルにつけたもの。9月に今季3勝目を挙げ、その後も日本女子オープンで2位、前週は3位と好調を持続する。年間女王を争うメルセデス・ランクではトップと大きな開きはあるが、今週予選落ちをした竹田との差を詰めるチャンスを迎えた。優勝すれば約760ポイント差となり、4日間大会やメジャーを残す終盤戦へ望みがつながる。
「いい位置にいたら、狙いたい。一試合一試合全力で」と力を込めた。12月には来季出場権を懸けた米最終予選会行きを表明しており「(国内)残り6試合、どこかで勝ちたい」と気合を入れた。5月に今季初優勝を飾ったのも兵庫。コースは違うが当時と同じ宿舎に泊まっており、ゲンのいい場所から逆転女王に向けて弾みとなる勝利を引き寄せる。(岩原 正幸)
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