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崖っぷち巨人に救世主再び…1軍緊急招集ヘルナンデスよ、3戦わずか2得点の低調打線に火をつけてくれ

スポーツ報知 / 2024年10月19日 4時0分

フェニックス・リーグのオリックス戦が中止となり、室内練習場で体を動かすヘルナンデス(カメラ・谷口 健二)

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第3戦 巨人1―2DeNA(18日・東京ドーム)

 「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」の最終ステージ(S)第3戦(東京D)で、巨人がDeNAに3連敗。アドバンテージ1勝を含め1勝3敗となり、日本シリーズ(S)進出に王手をかけられた。2回に1点を先行したが、4回にグリフィンが同点ソロを浴び、5回には赤星の暴投で勝ち越し点を献上して逆転負け。阿部慎之助監督(45)は3戦2得点と低調な打線の起爆剤として、8月に左手首を骨折したエリエ・ヘルナンデス外野手(29)を1軍に合流させることを決めた。

 届きそうで届かない。本拠地の大歓声に背中を押されたが、最後まで1点差が重くのしかかった。初戦が4安打で0―2完封負け。2、3戦目はともに5安打1得点の1点差負けで最終S3連敗。接戦の連続に、阿部監督は「そうね、うん。何とか粘っていたけどね。うん。あとはもう意地を見ましょう。それだけです。以上」とだけコメントした。リーグ優勝の巨人が崖っ縁に追い込まれた。

 流れが悪い。3回1死二、三塁では、前打席で先制ソロの岡本和が申告敬遠で歩かされ、5番・大城卓が二ゴロ併殺。痛烈な打球を二塁・牧の横っ跳びに阻止された。5回2死三塁では赤星がオースティンを追い込みながら、直球を引っかけて痛恨の暴投。決勝点になった。8回1死二塁では、4月以来の3番に入った丸が右飛に倒れ、岡本和の申告敬遠後に大城卓が二ゴロ。坂本を外して1番・長野の打線改造も機能しなかった。

 待ったなしの状況で救世主が戻ってくる。ヘルナンデスが19日から東京Dで1軍に合流することが分かった。8月11日に左手首を骨折し、日本シリーズ復帰を目指してリハビリ。17日に宮崎のフェニックス・リーグ、韓国・ハンファ戦(都城)で「3番・中堅」で67日ぶりに実戦復帰し、走者一掃3点二塁打を放って3打数1安打だった。この日は雨天中止で宮崎で練習。「体の状態は良いよ」と話していたが、その後に緊急帰京が決まった。

 あの時の鮮烈な活躍を再び見たい。巨人は5月に月間24試合中、16試合が2得点以下の貧打。救ったのがヘルナンデスだった。途中入団で交流戦から1軍昇格し、デビューから8戦連続安打。3戦連続猛打賞など神がかり的な打撃でチームを救い、6月からは3番に定着。阿部監督も「ヘルが流れを変えてくれた」と大感謝していた。

 明るく前向きな性格。だから8月の守備で負傷離脱はショックだった。阿部監督も「心が折れそう」と言うほどだった。それ以来、ナインは常にヘルナンデスの背番号42のユニホームをベンチに掲げて戦ってきた。負けられない第4戦で電撃復帰を果たせば、雰囲気も一変するはずだ。

 ヘルナンデスと、ろっ骨を痛めて登録外の吉川は主に3番を打ってきた。2人を欠く打線は初戦からオコエ、中山、丸と日替わりで3番に入れながら、もがいている。この日は10三振中、6つが見逃し三振と迷いも見える。

 アドバンテージを含め1勝3敗。負けたら終わりで徳俵に足がかかっているが、阿部巨人にはシーズン終盤に絶対に落とせない試合を勝って優勝した成功体験がある。12年CSでは3連敗から3連勝して日本シリーズ進出した例もある。まだ何も終わっていない。第4戦は準々決勝だ。帰ってきたヘルナンデスとともに。戦いはここからだ。(片岡 優帆)

 ◆ヘルナンデス救世主伝説

 ▽5月中旬に来日し、同25、26日のイースタン・日本ハム2連戦(函館、エスコン)に助っ人としては異例の帯同。交流戦初戦の同28日・ソフトバンク戦(東京D)で1軍デビューし、そこから8試合連続安打。

 ▽交流戦を終えリーグ戦再開後の6月23日・ヤクルト戦(東京D)。3回に左翼へ4号2ランを運ぶと、5回1死一、二塁では、山田の左中間の大飛球をフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチ。素早い返球で飛び出した二塁走者も刺し、連敗を止めた。

 ▽8月10日・中日戦(バンテリンD)の初回2死で左翼へ8号ソロ。3回にも適時二塁打を放ってチーム全打点をたたき出した。本塁打を放った試合は7勝1分けと無敗を継続。

 ◆負けられない大一番での阿部巨人 9月22日の2位・阪神戦(甲子園)に0―1で敗れ、1ゲーム差に縮められた。負ければゲーム差なしとなる翌23日のTG決戦で、7回に坂本が先制V打を放ち、優勝マジックを4とし優勝に大きく前進した。阪神戦での0―1負け翌日の1―0勝利は球団初だった。また、9月10日からの2位・広島との3連戦(マツダ)は、1ゲーム差でスタートした中で3連勝。苦手としていたマツダでの天王山で勝負強さを見せ、一気に広島を突き放した。

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