賞金の競輪と名誉のケイリン なぜ日本勢は優勝に37年かかったか
スポーツ報知 / 2024年10月19日 5時10分
◆自転車 世界選手権・トラック種目 第2日(17日、デンマーク・コペンハーゲン郊外)
男子ケイリンで山崎賢人(31)=日本競輪選手会=が優勝した。日本発祥のこの種目で日本勢が勝つのは、オープン化前では1987年の本田晴美以来37年ぶり。プロとアマが一緒に走るようになった93年のオープン化以降では初めて。非五輪種目の男子スクラッチは窪木一茂(ブリヂストン)が日本人初の頂点に立った。
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優勝まで37年かかったのは、ケイリンに出場する選手が、ほぼ競輪を職業にしていることが関係している。年間1億円以上を稼ぐ競輪選手は、ケイリンに専念すると収入が減る。報奨金も現在は約500万円程度といわれ、生活を考えた場合、競輪に重きを置く選手が多い。
一方で海外選手の場合、主な収入源はスポンサー料で、五輪や世界選手権での成績がスポンサー獲得につながるため、結果を出すのに必死だ。
だが日本は、ベトゥ氏が強化に携わるようになると、代表選手に伊豆在住を義務づけ、練習から食事まで徹底管理する体制に変わった。結果、お金以上に五輪、世界選手権のメダルを求める選手だけが残るようになった。競輪を走れば高額賞金を稼ぐ可能性もある中、実より名誉を選んだ山崎の快挙だった。(レース担当・永井 順一郎)
◆ケイリン 日本発祥の種目。1組5~8人が1周250メートルのトラックで2000メートルを走行し先着順を競う。スタートから先導誘導車が前を走り、残り2周半で離脱、そこから競技者だけで走行する。五輪は2000年シドニー大会から種目に採用。08年北京五輪で永井清史が日本初の銅メダルを獲得。世界選手権は87年に本田晴美が金メダル。
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