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【高校野球】聖隷クリストファー 1年生エース左腕・高部陸が初の甲子園に導く…秋季東海地区大会19日開幕

スポーツ報知 / 2024年10月19日 6時30分

粘投を誓った聖隷クリストファーの高部

 来春のセンバツ出場につながる秋季東海地区高校野球大会が19日、静岡で開幕する。県3位の聖隷クリストファーは、同日の1回戦で今夏甲子園に出場した菰野(三重2位)と対戦する。1年生のエース左腕・高部陸投手が、春夏通じて初となる甲子園切符獲得を目指す。県勢からは県優勝の常葉大菊川、準優勝の掛川西も出場する。

 1年生ながら、高部の言葉には貫録さえ感じられた。「自分が抑えて勝利に導く」。173センチ、63キロの細身の体から、最速137キロのキレのある直球で内角を突く。聖隷クリストファーに入学後、今夏は中継ぎで県準Vを経験。秋は県初戦から5試合連続で完投した。絶対的エースと言える存在になった。

 東海地区のセンバツ出場枠は「3」。チームは優勝を目指すが、選考の可能性が高まる4強には2勝が必要だ。まず激突する菰野は今夏、スタメン9人全員が2年生で甲子園1勝した。相手のエース左腕・栄田人逢(とあ)に対し、高部は「自分より何段階も上。対戦が楽しみ」と心待ちにしている。

 難敵を倒せば、愛知を制した至学館との2回戦は翌20日で連投となる。秋の県大会では、掛川西との準決勝、東海大静岡翔洋との3位決定戦で初めて連投を経験した。「自信になった。球数を抑えるために、凡打で打ち取っていきたい」。バックを信じて、省エネ投球を心がける。

 野球を離れれば、ハンバーグが大好物で愛きょうたっぷりの15歳。浜松商などで甲子園に春夏8度の出場歴がある上村敏正監督(67)は「夏までは変化球を打たれるのが怖くてすべて直球だった。カットボールなど変化球を投げられるようになったことで、9回まで投げられるようになった」と成長を明かした。

 地元・埼玉の中学で2年春に全国Vを経験し、指揮官の誘いを受けて進学した。「先生を甲子園に連れて行きたい」。21年大会は準優勝しながらもセンバツ選考に漏れた。頼もしい左腕が晴れ舞台への挑戦権をつかみ取る。

(伊藤 明日香)

 ◆高部 陸(たかべ・りく)2009年1月5日、埼玉・深谷市生まれ。15歳。小学1年の時に根住少年野球で野球を始め、中学は武蔵嵐山ボーイズに所属して3年時の全国大会は春、夏、ジャイアンツカップに出場。173センチ、63キロ。左投左打。家族は父、母、姉2人。

 ○…掛川西は夏に続いて2季連続甲子園出場を目指し、岐阜第一との初戦を迎える。新チームも守備力を軸に置いてきた大石卓哉監督(44)は勝敗の分け目について「粘っこく最少失点で切り抜ける回をどれだけつくれるか」と話していた。ただ敗れた決勝以外の県4試合は接戦の末に、苦しい勝利が続いた。そのため指揮官は「前半から勝負できる姿勢を見せてほしい」と打撃力向上も含めて全体的なレベルアップを図っていた。 

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