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【箱根駅伝予選会】東海大ロホマンが残り30メートルで倒れて敗戦 エース花岡「最後まで力を振り絞ってくれた」

スポーツ報知 / 2024年10月19日 12時41分

ふらつきながらもゴールを目ざす東海大のロホマン・シュモン(カメラ・竜田 卓)

◆報知新聞社後援 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(19日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート~立川市街地~国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 43校が参加し、各校12人以内がハーフマラソン(21・0975キロ)を一斉スタート。上位10人のハーフマラソンの合計タイムで競い、上位10校が箱根駅伝本戦(来年1月2、3日)の出場権を獲得した。前回の本戦では11位の次点でシード権(10位以内)を逃した東海大は14位でまさかの落選。12年連続52回目の出場を逃した。

 前回優勝の青学大をはじめシード10校、予選会通過10校と、予選会敗退校の選手で編成されてオープン参加する関東学生連合の計21チームが101回目の継走に臨む。

 東海大に非情なアクシデントが起きた。チーム10番手だったロホマンシュモン(3年)が残り30メートルで倒れた。ゴールは目の前。必死にゴールを目指したが、意識を失い、大会審判が競技を止めた。

 その後、東海大の10番手がゴールできない。チームの主力の越陽汰(4年)がようやく1時間12分29秒、全体396位でゴールした。その間に、事実上、予選会の敗退が決まった。

 東海大関係者によると、ロホマンは意識を失っており、AED(自動体外式除細動器)を使用した後、両角速監督(58)が付き添い、救急車で近くの病院に搬送された。その後、意識は回復したという。東海大関係者は「ロホマンがゴールすることは無理でした。審判が的確な判断をしてくれました」と結果を冷静に受け止めた。

 前回の本戦で、東海大は9区終了時点で10位だった。しかし、最終10区でアンカーのロホマン(当時2年)が区間20位と苦戦し、11位に転落。ぎりぎりの10位でシード権を確保した大東大と1分10秒差で予選会に回ることが決まった。ロホマンにとって、再び、過酷な結末となった。

 「ロホマンはチームのために、最後まで力を振り絞ってくれた。責めることはできません」。個人23位でチームトップだったエースの花岡寿哉(3年)はチームメートを気遣うように話した。

 その上で、花岡は、自身もロホマンも含めて、敗戦を反省し、雪辱を誓った。「自分たちの代(3年生)が結果を出せなかった。本来、走るべき兵藤ジュダ、鈴木天智、竹割真は走っていない。僕もタイムを稼げなかった。東海大にいれば、4年間、箱根駅伝を走れるという甘さがあった。ロホマンも含めて、この悔しい経験を次に生かすしかありません」

 昨年の予選会は第100回記念大会だったため、例年より3増の上位13校が出場権を獲得できたが、今回は例年通り、予選会からの出場枠は10校だけ。「箱根への道」は険しく、厳しい。前回11位で予選会に回ることになった東海大は、その激戦に敗れた。

 巻き返しを図る今季、春先は好調だった。6月の全日本大学駅伝関東選考会ではトップ通過。「箱根駅伝予選会もトップ通過を狙います」と両角監督は意欲的に話していた。

 しかし、夏以降に故障者が続出。前回1区5位と好走した兵藤ジュダ(3年)ら主力が登録メンバーから外れた。予選会の直前に両角監督は「予選会は通過すればいい」とトップ通過の目標を下方修正。しかし、主力抜きで突破できるほど、箱根駅伝予選会は甘くはなかった。下方修正した目標も達成することはできなかった。

 東海大は、2019年の箱根駅伝で悲願の初優勝。その後、2位、5位と上位で戦ったが、直近の3大会は11位、15位、11位で3年連続でシード権を逃した。今回、悪い流れを断ち切るどころか、加速してしまった。

 全日本大学駅伝(11月3日)では兵藤らも選手登録されている。箱根路の戦いがなくなった今「湘南の暴れん坊」の異名にかけて、伊勢路で、せめてもの意地を見せるしかない。

 前回の予選会では、前々回の本戦で11位の次点でシード権を逃した東京国際大が予選会敗退を喫した。今回も前回の本戦で11位だった東海大が予選会で敗退。何が起こるか分からないのは予選会。やはり、箱根駅伝本戦で10位と11位には天地の差があることが改めて証明された。

【シード10校】

青学大

駒大

城西大

東洋大

国学院大

法大

早大

創価大

帝京大

大東大

★関東学生連合

【予選会通過10校】

(1)立大    10時間52分36秒 3年連続30回目

(2)専大   10時間53分39秒 2年ぶり72回目

(3)山梨学大  10時間54分6秒  5年連続38回目

(4)日体大   10時間55分58秒 77年連続77回目

(5)中央学院大 10時間56分1秒  2年連続24回目

(6)中大    10時間56分3秒  8年連続98回目

(7)日大    10時間56分53秒 2年連続91回目

(8)東京国際大 10時間58分53秒 2年ぶり8回目

(9)神奈川大  10時間59分12秒 2年連続55回目

(10)順大    11時間1分25秒 14年連続66回目

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(11)東農大   11時間1分26秒 

(12)明大    11時間2分24秒

(13)国士舘大  11時間2分40秒

(14)東海大   11時間3分39秒

(15)流通経大  11時間5分11秒

(16)駿河台大  11時間9分10秒

(17)麗沢大   11時間12分5秒

(18)筑波大   11時間12分17秒

(19)明学大   11時間12分56秒

(20)武蔵野学大 11時間15分24秒

(21)日本薬科大 11時間15分30秒

(22)拓大    11時間16分3秒

(23)芝浦工大  11時間16分13秒

(24)上武大   11時間16分20秒

(25)平成国際大 11時間16分29秒

(26)東経大   11時間21分4秒

(27)亜細亜大  11時間21分51秒

(28)桜美林大  11時間22分4秒

(29)慶大    11時間23分10秒

(30)関東学大  11時間24分25秒

(31)育英大   11時間38分51秒

(32)立正大   11時間41分46秒

(33)湘南工科大 11時間55分40秒

(34)国際武道大 11時間58分35秒

(35)清和大   12時間2分53秒

(36)東大    12時間3分21秒

(37)東大大学院 12時間13分59秒

(38)東京科学大 12時間23分49秒

(39)東京理科大 12時間29分22秒

(40)一橋大   12時間30秒34秒

(41)千葉大   12時間34分39秒

(42)防衛大   12時間50分47秒

(43)埼玉大   12時間53分33秒

 ◇東海大 1961年創部。箱根駅伝は73年に初出場。2019年に初優勝。出雲駅伝は優勝4回(05~07、17年)、全日本大学駅伝は優勝2回(03、19年)。練習拠点は神奈川・平塚市。タスキの色は紺と白。主な陸上部OBは08年北京五輪男子400メートルリレー銀メダリストの末続慎吾、塚原直貴氏、12年ロンドン五輪トラック長距離代表の佐藤悠基(SGホールディングス)ら。

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