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52歳・葛西紀明が決勝へ「運がバチバチっとくれば小林陵侑に勝つと思う。なんてね」練習で136m大ジャンプ披露

スポーツ報知 / 2024年10月19日 13時44分

個人男子ラージヒル予選に出場した葛西紀明

◆スキージャンプ ▽全日本選手権(19日、長野・白馬ジャンプ競技場)

 個人男子ラージヒル(LH、ヒルサイズ=HS134メートル)予選で、52歳のレジェンド・葛西紀明(土屋ホーム)がK点(120メートル)を大幅に超える131・5メートルを飛び、136・3点の5位で20日の決勝に駒を進めた。

 予選前の2本飛んだ公式トレーニングでは、1本目にヒルサイズを超える136メートルのビッグジャンプを披露したレジェンド。「1本目がいいジャンプでした。最後(=予選)はまあまあ。いいジャンプはできていたので、風さえ安定して当たれば、あれぐらいはいくかなと思っていた。テイクオフで若干迷っているのと、飛び出す時に膝が少し動いているけど、その動きさえなければもう少し(距離は)いくんじゃないかな」と好感触を口にした。

 20日の個人男子LH決勝では、全日本スキー連盟によると既に今季前半の海外W杯遠征メンバーの資格を得ている小林陵侑(チームROY)、二階堂蓮(日本ビール)、小林潤志郎(Wynn.)、佐藤慧一(雪印メグミルク)を除いて上位に入れば、枠数次第で、昨季の終盤に続きメンバーに食い込む可能性を残す。今季から世界選手権、W杯など、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪代表選考が始まるだけに、大きな機会となる。

 葛西は20日へ「得意のラージヒルなんで、他の人よりはうまく飛べると思っています。経験は関係ない。若い選手もいいジャンプをしているし。(勝負のカギは)ミスしないことと、運をたぐり寄せること。運が2本バチバチっとくれば小林陵侑に勝つと思います。なんてね」と闘志を燃やした。

 22年北京五輪個人NH金、LH銀メダルの小林陵侑が132メートルを飛び、157・3点でトップ通過。18日のNHを制した内藤智文(山形県スポーツ協会)が144・5点で2位。中村直幹(フライングラボラトリーSC)は143・8点で3位。北京五輪男子複合団体銅メダルの山本涼太(長野日野自動車SC)は139・7点で4位で通過した。

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