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高橋藍、9年ぶり旭川で「1勝の壁破れた」 攻守に躍動、サントリー3戦目で初白星「シーズンは長いので焦らず」

スポーツ報知 / 2024年10月20日 5時30分

初勝利に笑顔でハイタッチするサントリー・高橋藍(右)ら(カメラ・石井 睦)

◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ サントリー3―0V北海道(19日・リクルートスタッフィング・リック&スー旭川体育館)

 開幕2連敗だったサントリーがV北海道を3―0で下し、初勝利を挙げた。パリ五輪代表の高橋藍(らん、23)はフル出場で9本のアタック、2本のブロックを決めるなど攻守でチームをけん引。プレーヤーズ・オブ・ザ・マッチ(POM)にも選ばれ、北の大地を熱狂させた。

 サントリーのマッチポイント。高橋藍のサーブが相手コートに突き刺さり、SVリーグ初勝利が決まった。「1、2セット目はヴォレアス(北海道)さんの勢いに押されて引いてしまう場面もあったけど、その中でもセットを取ることができた。まずは“1勝の壁”を破ることができたし、次につながる」。POMにも選出されると、試合中には見せなかった笑顔がようやくはじけた。

 2015年の全国中学大会以来、9年ぶりに訪れた旭川市。初雪の予報も出ていたリーグ最北会場に、熱風を送り込んだ。チケットは完売し、この会場では過去最多2069人が来場。アウェーでも黄色い歓声がコートに注がれた。「皆さんの掛け声がすごくて楽しい雰囲気だった。期待に応えて、しっかりといいバレーを見せていかなければ」。人気が広く浸透しつつあることを、肌で実感したようだ。

 攻撃はもちろん、レシーブでも観客席すれすれで拾ってつなげるなど、攻守の躍動で連敗脱出。だが、連係面も含めて満足はしていない。「リズムを崩したり、もっと取れる得点もあった。そういうところで取り切らないと。日本一を目指すチームだからこそ」と言葉を強め、「まだ自分たちのバレーを探している段階。シーズンは長いので、焦らず、しっかりとチームを作って勝ち試合を増やしていきたい」。ファンを増やし、リーグを盛り上げながら、北の大地で記念すべき白星をつかんだ。(石井 睦)

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