【駅ペン】予選会の次点敗退は30年が過ぎると180度変わる 元箱根ランナー記者から選手へメッセージ
スポーツ報知 / 2024年10月20日 6時30分
◆報知新聞社後援 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(19日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート~立川市街地~国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)
10位で通過した順大と11位で敗退した東農大の差は、わずかに1秒。残り10メートルで、あと一踏ん張りするだけで逆転できたかもしれない差だ。敗れた東農大ランナーたちにとって、悔いが残るレースとなったことだろう。
毎年、必ず次点で泣くチームがある。33年前の予選会で、私はそのチームの一人だった。当時、東洋大の4年生。1991年の箱根駅伝予選会に挑んだが、6位通過した国士舘大と2分22秒差の7位で敗れた(当時の予選会枠は6校)。今回の1秒に比べれば2分22秒差は大きいが、それでも、一人換算すれば14秒2。距離にして80メートル弱。あと少しだけ頑張れば何とかなった気もした。無念の結果発表後、同期と「オレがもっと頑張っていれば…」と互いに自身を責め合った。
しかし、30年以上が過ぎると、コメントは180度変わる。最近の酒席では「お前がもっと頑張っていれば予選会を通過していた」と冗談半分で互いに相手を責める。4年間、家族より長い時間を一緒に過ごしたチームメートと飲む酒は、なかなかうまい。予選会の次点敗退は、今も苦い思い出であることに変わりはない。ただ、苦い味の思い出も30年を超えると、熟成されて少しだけ、まろやかさが加わる。今日、予選会で敗れた学生ランナーの苦い思い出もそうなることを願いたい。(箱根駅伝担当・竹内 達朗)
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