「走らなければ僕がいる意味がない」箱根駅伝予選会「1秒差」落選の東農大エースが語る反省
スポーツ報知 / 2024年10月20日 5時20分
◆報知新聞社後援 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(19日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート~立川市街地~国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)
2年連続出場を逃した東農大は、1万メートル日本人学生歴代最高の27分21秒52を誇るエース・前田和摩(2年)の欠場が響いた。
本戦70回出場を誇る東農大は、11時間1分26秒で10位の順大と、わずか1秒差に泣いた。残酷すぎる結果に選手たちは膝に手をついたまま、顔を上げることができず。高島侑翔主将(4年)は「とにかく悔しい」と言葉少なく唇をかんだ。1秒差の明暗は06年に関東インカレポイントの減算タイムで、拓大が次点となって以来、レースの結果では史上最小となった。
昨年の予選会で日本人トップだった、学生陸上界のエース・前田が肺気胸の影響で欠場。「今日は僕のせいでみんなを泣かせてしまった。走らなければ僕がいる意味はない。本当にみんなに申し訳ない気持ち」と語った。それでもエースの不在を埋めようとチームは奮闘。本戦出場に手が届きかけた結果に小指徹監督(60)は「悔しいが、前田がいなくても十分戦えていた。来年はトップ通過する」と悔しさを糧に再出発を誓っていた。(大西 健太)
◆箱根駅伝予選会での僅差明暗 2006年、拓大が9位の国士舘大に1秒及ばず、次点に泣いた。当時は、関東インカレの結果や出場人数などによるポイントで、予選会のタイムが減算された。予選会のタイム順で7位だった拓大は10秒の減算にとどまり、2分25秒減算された城西大、1分55秒の大東大、3分50秒の国士舘大に抜かれ、10位に転落。1秒差の次点となった。この選考は02~12年の予選会で採用され、拓大は03年大会でも国士舘大に4秒差の逆転を許し、予選会敗退した。
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