【高校野球】聖隷クリストファーがV候補・菰野に勝利 エース左腕・高部陸が打者31人100球で完投「自信になった」
スポーツ報知 / 2024年10月20日 6時30分
◆秋季高校野球東海大会▽1回戦 聖隷クリストファー5―1菰野(19日・ちゅ~るスタジアム清水)
来春のセンバツ切符をかけた大会が開幕し、1回戦に登場した県勢は明暗が分かれた。聖隷クリストファー(静岡3位)は、エース左腕・高部陸(1年)が今夏甲子園出場の菰野(三重2位)に1失点完投。5―1で快勝し、春夏通じて初の聖地へ好発進した。掛川西(静岡2位)は県3位の岐阜第一に7回コールド負け。2季連続甲子園は絶望的となった。20日の2回戦は、県1位の常葉大菊川が中京(岐阜2位)との初戦に臨み、聖隷は至学館(愛知1位)と対戦する。
聖隷の高部が、片手で小さくガッツポーズ。「自分が一番活躍して、勝たせると思っていた」。菰野は今夏、先発全員2年生で全国1勝を挙げて、今大会の優勝候補だった。直球を主体に被安打5、2奪三振、4度の3者凡退と2併殺、打者31人で終わらせた。「球数(100球)も抑えられ、感覚も良かった。自信になった」と表情を緩ませた。バックネット裏のスピードガンでは自己最速を4キロ更新する141キロを計測した。「球速は意識していなかったが、全力投球をした結果」とうなずいた。
打撃では相手エース左腕の栄田人逢(2年)対策が奏功した。バントの場面でスライダーを多く投げると分析。0―0の2回1死一、三塁から小林桜大遊撃手(2年)が、狙っていた球で先制スクイズを決めた。3回に相手失策が絡み4点を追加。高部は「野手が点を取ってくれたので、気持ちに余裕を持って投げられた」と感謝した。
次戦(20日)は4強を懸けて、愛知県大会優勝の至学館と対戦する。上村敏正監督(67)は「うちには高部しかいない」と県5試合連続完投した左腕の連投を示唆した。「疲労はない。相手は粘り強い野球をするが、自分が粘り強く抑えていく」と、エースは意欲を高めた。
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