【高校野球】センバツ濃厚の日本航空石川は横田彩弥マネが後押し「選手と同じくらいの戦力」

選手を後押しした日本航空石川の横田マネージャー

◆秋季北信越高校野球大会　▽準決勝　日本航空石川７－０高岡第一＝８回コールド＝（２０日・石川県立）

　日本航空石川（石川３位）は、７－０の８回コールドで高岡第一（富山３位）に快勝し、来春のセンバツ出場が濃厚となった。プレッシャーのかかる大一番で、選手の後押しをしたのが、横田彩弥（さや）マネージャー（２年）だ。ベンチ最前列で記録しながら、大きな声を出して選手を鼓舞し、好プレーにはガッツポーズして大喜び。横田マネージャーは「１月１日に地震が起きてから、みんなで乗り越えてきた。楽しんでプレーして欲しいと声をかけました」と笑顔を見せた。

　兄の大輝さんは高岡商でプレーし、２０１９年夏の甲子園に出場。「旅行で甲子園に行ったことはあったが、実際に兄が行き、不思議な力を感じた。兄と同じ甲子園に立ちたい」と、マネージャーを志望して日本航空石川に進学。テキパキと仕事をこなしながら、チームを盛り上げてきた。中村隆監督は「仕事ぶりは素晴らしく、ゴミの分別も選手に指導している。ベンチで一番、声も出ているし、相手バッターの特徴も伝えてくれる。選手と同じくらいの戦力です」と感謝する。

　来春のセンバツ出場は濃厚となったが「チームの目標は神宮大会に出場して優勝すること。決勝戦は総力戦で行きたい」と横田マネージャー。秋は２０１７年以来の北信越大会優勝に向け、強力にバックアップする。（中田　康博）