藤井聡太竜王が敗れる 佐々木勇気八段がタイトル戦初勝利

竜王戦第２局に臨んだ藤井聡太竜王（日本将棋連盟提供）

　将棋の第３７期竜王戦七番勝負第２局が２０日、福井県あわら市「あわら温泉　美松」で前日から指し継がれ、後手の藤井聡太竜王＝名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖＝が１０３手で挑戦者の佐々木勇気八段に敗れ、シリーズを１勝１敗とした。佐々木はタイトル戦初白星となった。

　先手の佐々木が戦型を矢倉に誘導。１日目の昼食休憩後には藤井がしゃっくりが止まらなくなるプチハプニングにも見舞われた。

　２日目に入り、互いに強い姿勢で激しい展開に。挑戦者がペースを握り、形勢逆転を狙う藤井からは勝負手も出たが、及ばず。佐々木が快勝した。

　２０１７年、デビュー以来２９連勝していた藤井の連勝を止めた男として知られる佐々木は、今年３月放送のＮＨＫ杯決勝でも藤井を破り、ＮＨＫ杯での藤井の連覇を阻止している。スイス・ジュネーブ生まれの”藤井ストッパー“。

　第３局は２５、２６日、京都市「総本山仁和寺」で指される。