カヌー 羽根田卓也、パリイヤーで有終V 今後の活動は熟考の姿勢「自分と向き合って、周りの方々と話をして」
スポーツ報知 / 2024年10月20日 17時53分
◆カヌー・スラローム▽NHK杯(20日、東京・カヌースラロームセンター)
男子カナディアンシングル決勝は、パリ五輪代表の羽根田卓也(ミキハウス)が、102・44点で優勝。ノーミスで2位の呉融政(台湾)に2・52点差をつけてのVに「パリでは皆さんに応援していただいて、こうしてまた国内でいい姿を見せることができてうれしい」と表情を緩めた。
この夏、自身5大会連続となる五輪を戦った羽根田は、今大会でシーズンが一区切り。優勝という形で締めた。試合後は「パリ五輪に向けて集中してやってきて、シーズンを締めくくる戦いが今日終わって、自分の中で一区切りするタイミング」とコメント。来季、そして今後については「自分と向き合って、周りの方々と話をして決めていきたい」と胸中を明かした。
2016年リオ五輪の銅メダリストは今年37歳。パリでは準決勝13位で、上位12人による決勝進出は逃していたが2大会ぶりに満員の観客の前でレースに臨んだ。「東京では無観客ということもあった。パリ五輪を通して、スポーツの熱狂、自分だけではなくてそれを取り巻く環境、人の素晴らしさ、価値に気づかされた」。この日も残暑の中、多くの歓声が羽根田に送られ「これだけたくさんの方々の前でこげるということは、選手にとって何より代えがたいこと」と、感謝した。
21年東京五輪後、現役続行を決断したのは翌年1月。この日も「もしかしたら春先まで結論がでないかもしれないし、来月結論が出るかもしれない」と語り、じっくりと自分と向き合う。もっとも「目指すとしたら、何となくやるんじゃなくてこの大会、この大会とタームを決めてやっていくと思う」と羽根田。しばらくは心身を休める期間となるが、オフについては「自然に出かけたいですね。鯨をみにいったり。自然の壮大な景色を見るのが好きなので、自然にかえると自分の何か違うものが見えてくるんじゃないかと思います」と、穏やかに語った。
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