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【ソフトバンク】小久保裕紀監督が振り返る1999年日本シリーズ「今だったら考えられない野球」とは?

スポーツ報知 / 2024年10月20日 18時23分

報道陣と談笑するソフトバンク・小久保裕紀監督(中)(カメラ・田中昌宏)

 ソフトバンクの小久保裕紀監督が20日、四半世紀前と現在の日本シリーズにおける“隔世の感”を振り返った。日本シリーズに向けて、みずほペイペイで全体練習を再開。現役時代に経験したシリーズの緊張感を問われ「どっちかと言うとワクワクした気持ちの方が強かった」と打ち明けた。

 思い出すのは1999年。ダイエーの主砲として臨んだ中日とのシリーズだ。レギュラーシーズンは24本塁打、77打点ながら、打率は2割3分4厘と低調だった。

 「絶不調のところから2試合連続ヒットがなくて『うわ、日本シリーズも絶不調か』と思ったら3戦目にヒットが出た。4戦目でホームラン!」

 下馬評では中日有利とされていたが、1勝1敗のタイから移動したナゴヤドームで3連勝し、日本一を決めた。

 今でも酒席で思い出話に花を咲かせるのは、同年のラストマッチとなった第5戦の“ネタ”だ。

 「3勝1敗で、あと1勝したら優勝。(初戦で勝利投手となった)工藤(公康)さんが土曜日(第6戦の)に控えていて、(4戦目終了後に5戦目は)『誰がいくんやろうな?』みたいな話をしていた。(3戦目は)永井(智浩)、(4戦目は)星野(順治)で勝ってたやないですか。そしたらいきなり佐久本(昌広)だったんですよ」

 なんと2戦目で2番手として3回1/3を投げていた佐久本を、中3日で投入したのだ。

 第5戦の先発投手は、チーム内にも明かされないまま当日を迎えた。

 「(午後)4時からの練習で尾花さん(高夫投手コーチ)が(投手陣が練習する)外野に行って(佐久本に)『きょうトップね』と言った。(誰もが)リリーフのブルペンに入るトップやと思っていたら、先発やったんですよ(笑い)。なかなか今だったら考えられない野球ですよ。試合開始1時間50分前!」

 何と、佐久本本人も先発を試合当日の午後4時10分まで知らなかったというのだ。

 今でいうブルペンデー。佐久本は初回に味方の失策などで1点を失ったが、3回に野手が6点を奪って逆転。2回2/3を2失点(自責1)で2番手・藤井将雄にバトンをつないだ。

 「『佐久本か…』ってなって『捨てやな』みたいな(笑い)。『捨てやな』とまでは言わなかったけど『帰って地元での(胴上げの)方がいいやろうね』みたいにはなってましたよ。佐久本とは飲んだら、よくその話になる。まさかの佐久本で、それで勝ったからね」

 分からないものである。

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