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PS初登板初勝利で大一番に導いた巨人・山崎伊織「明日は絶対勝ってくれると信じて」日本シリーズの登板へ調整

スポーツ報知 / 2024年10月21日 5時20分

7回途中無失点の好投を見せた山崎伊織(カメラ・渡辺 了文)

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第5戦 巨人1―0DeNA(20日・東京ドーム)

 鋭いまなざしでうなずくと山崎伊は右腕を振った。バットが空を切る。下から拳を突き上げるようなガッツポーズに東京Dのファンからは拍手が送られた。1点を先制して迎えた6回。牧、佐野を打ち取ると4番・オースティンを空振り三振に仕留めて雄たけびをあげた。

 7回1死三塁で降板となったが仲間の好守備に救援陣も1点を守りきり、6回1/3、97球6安打無失点でポストシーズン初登板で初勝利。「緊張はしたんですけど朝からやってやるぞ!って思って運転してきた。本当に勝ててよかった」とホッと息を吐いた。最速150キロの直球にカットボール、スライダーなどで5K。後がない重圧のかかる中で、走者を背負いながらも好投した背番号19に阿部監督も「ナイスピッチングだったね」とたたえた。

 今季は自己最多タイの10勝も後半戦は思うような結果が出ず「バテたり、りきんで力任せで思った球が投げられないこともあった」と思い悩んだ。リーグ優勝に笑顔を浮かべながらも内心は複雑だった。「優勝しても後半ダメやったから『やりきった!』って感じがなかった。それがCSのモチベーションになっている」。このままでは終われないという思いでマウンドへ上がった。

 もともと勝ち気な性格だ。初の球宴でも一緒に過ごし「同級生でよく話すし、仲のいい友達の一人やな!」と語るDeNAの山本。現在は右尺骨骨折で戦線離脱している山本は「あいつは自分の打席で投手なのに『ホームラン打つで~』とか言ったりしてくる。『ホームランだけはやめろよ~』って言ってます(笑い)」というやり取りを明かしながら、「いつか本当に打ちそうですよね」と敵ながらその気持ちの強さに驚いていた。感情を前面に出し「無意識なんやけど」とマウンドでも気持ちが言葉に出る右腕。「(山本)祐大とはけがで対戦できなかったけど来年いい勝負ができるようにしっかりしっかり治してほしい」と戦友にもエールを送った。

 あとは仲間を信じて、日本シリーズの登板に備える。「明日は絶対勝ってくれると信じて、明日からいい調整をしていきたいです」。背番号19の魂の投球が、チームにさらなる火をつけた。(水上 智恵)

◆記録メモ

 巨人は4投手の継投でスコア1―0の完封勝利。CSで巨人の完封は21年第1S〈1〉戦で4投手の継投で勝利(4―0)して以来5度目になるが、1―0完封リレーは初めてだ。プレーオフ、CSの1―0完封は10度あるが、4投手は、17年最終S〈3〉戦のDeNAの7投手に次いで、10年最終S〈3〉戦のソフトバンク、12年第1S〈2〉戦のヤクルトの4人と並び2番目に多い投手起用の1―0完封だ。

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