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「どっちも練習してきた」ジャンプ・小林陵侑 採点厳格になったテレマーク対策は“二踏流”

スポーツ報知 / 2024年10月21日 6時45分

小林陵侑

◆スキージャンプ ▽全日本選手権 最終日(20日、長野・白馬ジャンプ競技場)

 ラージヒル(LH、ヒルサイズ=HS134メートル)が行われ、男子で22年北京五輪ノーマルヒル(NH)金、LH銀メダルの小林陵侑(27)=チームROY=が139・5メートル、134・5メートルの合計282・7点で2季ぶり4度目の優勝を果たした。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンへ、ルール変更で採点が厳しくなったテレマーク(着地姿勢)の飛型点アップへ、着地の際に前に出す足を左右の“二踏流”で挑む考えを明かした。

 首位で迎えた2回目。陵侑は134・5メートルのビッグジャンプを披露した。男子で1人だけ、ヒルサイズ(HS)を越える飛躍を2回そろえて完勝だ。観客から歓声が上がり、同学年の高梨沙羅(28)=クラレ=からは「おめでとう」の祝福グータッチ。格の違いを見せつけ、「合格点ではある」と胸を張った。

 夏仕様のジャンプからレールが凍った冬仕様へ「冬になったらかみ合ってくる内容かな」と陵侑。プレ五輪となる今季は美しい飛型に磨きをかけてきた。ジャンプ競技は飛距離だけでなく飛型点も合わせた得点で競う。国際連盟が今季変更したルールで、陵侑が夏に意識して練習してきたのは着地。テレマークの加点比重が高くなり、より厳格になったからだ。「(飛距離では)みんな似通った所に落ちるし、少しのミスでも10点以上離される。テレマーク勝負になってくる」

 膝を曲げて両足のスキー板を前後させる着地時に「左右で入れられるように。どっちも練習してきた」と明かした。世界的にも「試合でやっている人はいない」と異例の“二刀”で勝負する。使い分けはジャッジタワー(審判台)の位置により対応する。9月の夏の国際大会でも試し、調整を重ねてきた。左側にタワーがあったこの日は、1回目の139・5メートルの大飛躍は着地もきれいに決まり「テレマークがちゃんと入ったし良かった」と手応えを得た。

 個人NHでは連覇を狙うプレ五輪シーズン。来年2~3月にはまだ頂点に立っていない世界選手権(トロンハイム)が待つ。「早く冬に入りたい。(夏季が)長かったっス」と胸を躍らせた。26、27日も札幌市で試合があるが、夏仕様の助走路を避け、11月22日開幕のW杯今季初戦リレハンメル大会まで札幌市で調整する。「表彰台、優勝争いができる位置で入りたい」とエースが進化を見せる。(宮下 京香)

 ◆今冬予定の一部ルール変更 

 ▽テレマーク姿勢 加点比重が高くなり、採点はより厳格化。決められなかった場合、減点がこれまでの2点から3点となる。

 ▽ジャンプスーツ 選手は体を3Dスキャン機器で測り、スーツには股などパーツごとにチップを導入。1人4着を持参する。

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