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下村博文氏、平沢勝栄氏と東京で2人のみ 小選挙区9戦全勝中も妻・今日子さん「崖っぷちです」

スポーツ報知 / 2024年10月21日 7時0分

板橋区役所前で演説する下村博文氏

 自民党の派閥裏金事件を巡り、非公認となった2人のベテラン議員が大逆風の中での選挙戦を余儀なくされている。東京11区の下村博文氏(70)と同17区の平沢勝栄氏(79)は、ともに1994年以降導入された小選挙区選挙で9戦全勝中。都内選挙区ではこの2人だけが「無敗の男」だが、今回は公認を得られず、初めて無所属からの出馬に。圧勝してきた過去9回とは異なり、十分な支援を受けられず、必死の形相で支持を訴えている。(中西 珠友)

 「今回は党員資格1年停止、無所属の選挙戦。都議会議員、16人の自民党のリーダーから、今までと同じように応援していただける。大変ありがたいことであります」。裏金問題を受け、党員資格停止1年の処分を受けた下村氏は15日、板橋区役所近くで第一声を発し、変わらない周囲の支援に感謝した。

 「政治とカネ」、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題という2つの問題がベテラン議員を苦しめている。派閥裏金問題よる不記載額は476万円だった。「これだけ不信感を買ってしまったということについては道義的責任がある」。選挙前には不記載額を党本部に全額寄付した。

 文部科学相を務めていた2015年、文化庁が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の名称変更を認めたことについても「あたかも政治的な圧力によって名称変更されたかのような野党の質問がありましたが、全くの事実無根であります」と反論。続けて「これについては手続き上、文化部長の責任で対応するということを事前にもちろん話が当時私の大臣のもとにもありました」と釈明した。

 旧安倍派に所属し、文教族の看板議員だった下村氏。一時は、総裁候補として名前が挙がるほどだったが、早大の大先輩である森喜朗元首相と対立。派閥会長の座を巡る買収話などが週刊誌沙汰になった。後ろ盾だった安倍晋三元首相は亡くなり、政治的な立場は厳しい。

 そんな中での10回目の選挙は無所属での出馬に。過去の9連勝も楽な戦いばかりではなかった。民主党ブームが起きた2009年の衆院選では、新党日本の有田芳生氏に3474票差で競り勝った。その時の逆風を思い出すかのように、今回の選挙中は100か所以上で街頭演説して浸透を図る。

 妻・今日子さんも参戦。下村氏の演説中、選挙カーの横に立ち、何度も深々とお辞儀をした。支援者に歩み寄り、「崖っぷちです」と、頭を下げる。「国民の皆様方に、理解をしていただけるように話をさせていただきたい」。下村氏は、祈るように話した。

 ◆東京11区(板橋区)

下村  博文 70 無 前

伊波  政昇 72 共 新

阿久津 幸彦 68 立 元

大豆生田 実 58 維 新

斎藤  孝幸 58 無 新

立民・阿久津氏は「裏金議員一掃」

 東京11区は5人が立候補、立憲・阿久津幸彦氏(68)は、菅直人首相時の総理補佐官や内閣府政務官を歴任。東京24区と比例でこれまで4度当選。「(裏金は)脱税だから法律違反。裏金議員を一掃しなければならない」と声を上げた。共産・伊波政昇氏(72)は23年8月までは経産省特許庁で働いてきた。「自民党の裏金政治は組織的犯罪、大政治犯罪」と声を荒らげた。

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