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阿部巨人守り勝って日本Sへ逆王手! 「総力戦で」中4日・戸郷先発に中3日・菅野&中2日・グリフィンも待機

スポーツ報知 / 2024年10月21日 5時25分

5回、中山の打球を指さす阿部監督(左は村田コーチ、右は矢野コーチ=カメラ・堺 恒志)

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファイナルステージ 第5戦 巨人1―0DeNA(20日・東京ドーム)

 踏みとどまった。崖っぷちで1―0完封。しびれる究極の我慢比べを耐え抜いた。阿部監督は「ずっとこうやってシーズンも勝ってきたしね。この勝ち方じゃないと勝てないのかなっていう。本当に最高のゲームだったし、明日に必ずつながる」と守り勝ったナインをたたえた。試合後の場内には現役時代の登場曲「セプテンバー」が流れて巨人ファンが「慎之助コール」の大合唱。逆転日本シリーズ出場へ追い風が吹いた。

 決勝点は2軍監督時代から見てきた中山のプロ初本塁打。公式戦で通算337打席ノーアーチの阿部チルドレン、孝行息子の一発に「それが野球なのかなって思いました」と胸を熱くした。7回1死から桑原の左前安打を左翼・オコエが後逸して三塁打。だが、その後に門脇の好守備と岸田の盗塁阻止で失点を防いだ。

 開幕前から目指すスタイルを「守り勝つ野球」と掲げ「1―0で勝てばいい。相手より1点でも少なく抑えて、1点でも多く取ればいい。ゼロに抑えれば負けることはない」と守備への意識を高めてきた。リーグ優勝への天王山、9月23日の阪神との首位決戦(甲子園)も1―0勝利。勝負どころで接戦の強さが光る。

 「1個勝ったことによって強くなっている証拠だと思う」と19日の第4戦勝利で選手の動きが良くなったと実感。「本当に強いチームだと言われるのは明日勝つことしかない」と21日の最終第6戦に目を向けた。先発は中4日で戸郷。中3日の菅野、中2日のグリフィンもブルペン待機する予定で「総力戦でいきます」と全てをかけて臨む。

 初戦から3連敗して負けたら終わりの状況から2連勝で逆王手。「明日勝って日本シリーズにみんなで行きたい」。次は決勝戦。10・21に新たな伝説が刻まれる。(片岡 優帆)

 ◆記録メモ

 巨人が2連勝。アドバンテージ1勝を含め、対戦成績を3勝3敗のタイに戻した。4勝先勝制となった08年以降のCS最終Sで、3勝3敗に追いついたチームは(四角数字は公式戦の順位、★と☆はアドバンテージの勝敗)

 年度   星取り  相手

10ロ(3)★○●●○○→○ソ

12巨(1)☆●●●○○→○中

14日(3)★●○○●○→●ソ

24巨(1)☆●●●○○→?D

 今回で4度目。過去3度のうち2度は、追いついたチームが最終戦に勝利している。

 ちなみに同じく4勝先勝制の日本シリーズで3勝3敗となったケースは(引き分けを含む)過去に22度。優勝は追いついたチーム、追いつかれたチームともに11度と、全くの互角だ。

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