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大谷翔平、第3打席は初球打ちで捕邪飛 負ければ終戦のメッツは4回から絶対守護神投入の総力戦へ

スポーツ報知 / 2024年10月21日 10時46分

大谷翔平

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ドジャース―メッツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、4戦先勝のリーグ優勝決定シリーズ第6戦、本拠地・メッツ戦に「1番・DH」で先発出場。この日から登場曲をマイケル・ブーブレの「Feeling Good」に変更して臨み、3点リードの4回先頭の第3打席は初球の96・5マイル(約155・3キロ)直球を打って捕邪飛だった。

 負ければ敗退のメッツは3点ビハインドの4回から絶対守護神・ディアスをマウンドに送る総力戦。右腕に対し、レギュラーシーズンでは通算5打席で4三振1四球、今シリーズでは2打席で1三振1四球の大谷はまたしてもヒットを打つことはできなかった。

 メッツ先発は第2戦で好投を許したインステップからサイド気味で投げてくる変則左腕・マナイアだった。大谷自身も3打数無安打2三振と完璧に封じられたが、再戦となったこの日は登場曲を変えて臨み、1点を追う初回先頭の第1打席で4試合連続安打となる中前打。その後4番・エドマンの2点二塁打で生還し、逆転を呼び込んだ。2回1死一塁での第2打席は空振り三振に倒れた。

 第4戦ではプレーボールから21秒後の初回先頭でキンタナの2球目を捉え、打球速度117・8マイル(約189・6キロ)で右中間の敵軍ブルペンに打ち込んだ。PSに入り、26打席目で生まれた走者なしでの初安打が日本人選手初のPS先頭打者アーチとなった。PSに入り、それまで無走者では22打数無安打(3四球)だったが、怪現象に終止符を打った。

 第5戦では初回に右前打で出塁したが、その後無死二、三塁から三塁走者としてT・ヘルナンデスの遊ゴロで本塁に突入することなく、ロバーツ監督から「内野が下がっていたし、体が固まってしまったんだと思うけど、言い訳にはならない」と珍しく苦言を呈された。しかし、前日19日(同20日)にはエベル三塁ベースコーチと話し合いの場を持ち、気持ちを整理してこの日に臨んでいた。

 今シリーズはここまでド軍の3勝2敗。勝てば球団4年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出が決まる大事な一戦だ。大谷は第5戦を終えた段階で打率3割3分3厘、チーム最多タイの2本塁打、5打点と貢献度は高く、日本人では13年の上原浩治(Rソックス)以来、野手としては初のリーグ優勝決定シリーズMVPの可能性もある。

 ただ、大谷の目標はあくまで「ワールドシリーズで勝つこと」。世界一への挑戦権を得るため、背番号17は打ち続ける。

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