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【高校野球】敦賀気比が明治神宮大会へ…北信越大会で3年ぶりV

スポーツ報知 / 2024年10月21日 15時53分

優勝を決めて喜ぶ敦賀気比の(左から)五十子、伊藤、長谷川

◆秋季北信越高校野球大会 ▽決勝 敦賀気比6-5日本航空石川(21日・石川県立)

 敦賀気比(福井1位)は、6-5で日本航空石川(石川3位)に逆転勝利。3年ぶりの優勝を決め、明治神宮大会(明治神宮野球場、11月20日開幕)出場を決めた。8回までわずか2安打に抑えられていたが、1-2の9回に打線が大爆発。9回無死一塁で日本航空石川の145キロ右腕、蜂谷逞生(2年)が登板したが、犠打、四球、中前安打、中越え二塁打、左前安打、スクイズ、左越え二塁打と連打を浴びせ、5得点を挙げて試合をひっくり返した。優勝が決まると、緊張の糸が切れたように選手たちは抱き合って嬉し涙を流した。キャプテンの岡部飛雄馬遊撃手(2年)は「厳しい試合を勝ち切れて嬉しい。出場しているメンバーはみんな泣いていました」と笑顔で振り返った。

 内野守備の失策から2、5回に1点ずつを失い、苦しい展開が続いた。悪送球で1失策を記録した岡部遊撃手は「自分のミスで失点した。でも、回りからは『全員でカバーしよう』と言ってくれた」と感謝。4回途中から登板した137キロ右腕、五十子李壱(1年)も力投した。9回裏は日本航空石川の猛攻で、1点差まで追い上げられたが「最後は内野や外野、ベンチ、スタンドからも声をかけてくれて心強かったです」と五十子。チーム全員の思いを背負って、3安打を浴びながらもリードを守り切った。東哲平監督は「我慢のゲームと思っていて、いつかチャンスは来ると信じて待っていた。新チームで詰めの甘さはあるが、緊張感の中で出来たことはプラス」と前向きに捉えた。

 明治神宮大会は初戦(11月21日)で九州地区代表と対戦する。「緊張した場面でも、平常心でプレーできないと全国で勝てない。自分たちに足らないものがわかって、いい勉強になりました」と指揮官。貴重な経験を糧にして、全国の大舞台に挑む。(中田 康博)

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