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元大関・旭国しのび伊勢ケ浜、宮城野親方ら弔問 弟子で元旭天鵬の大島親方「自分の人生からは切り離せない」

スポーツ報知 / 2024年10月23日 19時6分

元幕内・旭秀鵬の断髪式ではさみを入れた入門時の師匠で元大関・旭国の太田武雄さん

 大相撲の元大関・旭国で元大島親方の太田武雄さんが77歳で死去してから一夜明けた23日、東京都内の自宅には多くの関係者が弔問に訪れた。太田さんがスカウトし、モンゴル出身力士のパイオニアとなった大島親方(元関脇・旭天鵬)は「親方(太田さん)がいて、今の自分がある。自分の人生から切り離せない。親方が思い切ったことをしてくれなかったら、白鵬や朝青龍らモンゴル出身の横綱は生まれなかったかもしれない」と足跡を振り返った。

 太田さんは174センチの小兵ながら、食い下がるしぶとい相撲から「ピラニア」、研究熱心で巧みな取り口から「相撲博士」の異名を取り、大関在位21場所を誇った。引退後は大島親方として、モンゴル初の関取となった小結・旭鷲山、旭天鵬らを育て、同国勢の隆盛の礎を築いた。また横綱・旭富士(現・伊勢ケ浜親方)、小結・旭道山、小結・旭豊(現・立浪親方)ら多くの関取を育てた名伯楽でもあった。大島親方は「厳しかったが、理にかなっていて愛があった。(弟子が)関取になったら、全員が幕内になった。教え方がうまかった」と故人をしのんだ。

 弔問には伊勢ケ浜親方、元旭道山の波田和泰氏といった弟子のほか、宮城野親方(元横綱・白鵬)や音羽山親方(元横綱・鶴竜)も訪れた。小兵ながら業師として名をはせ、衆院議員も務めた経験を持つ波田さんは「親方には怒られた記憶しかないが、自分のルーツをつくってくれた。体が小さい自分を関取にしてくれたし、私が衆院議員に当選した時も、何でもやればできると教えてもらった」と頭を下げた。

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