【天皇賞・秋】自分の“庭”で仕上げられたドウデュースが好戦必至
スポーツ報知 / 2024年10月24日 7時0分
◆天皇賞・秋追い切り(23日・栗東トレセン)
第170回天皇賞・秋(27日、東京)の追い切りが23日、東西トレセンで行われた。ドウデュースは順調ぶりをヤマタケ(山本武志)記者が「見た」。きょう24日に枠順が決まる。
自分の“庭”で仕上げられた。ドウデュースが最終追い切りで選択したのは栗東・DPコース。その姿を見て、ホッとした。シヴァース(3歳2勝クラス)を内から3馬身半追走すると、軽快な走りで楽々と6ハロン81秒1―11秒2。「先週の時点で体はできていますからね」と友道調教師はうなずいた。
デビューから国内で11戦。当週は坂路、CW、DP、芝と様々なコースで追い切られている。ただ、朝日杯FSと日本ダービーと有馬記念のG1・3勝はすべてDPコースだった。しかし、昨年の天皇賞・秋は当週に坂路追い。その理由を友道師に聞くと、「あの時は正直、ギリギリ間に合ったという感じだったから」と返ってきた。当時は出走取消になったドバイ以来の実戦。レース当日までの変化を見込み、当週まで動いてきた印象だ。
一方、馬場の軽いDPコースは負荷が少ない。当週にここで仕上げるということは変化が必要ない=十分に仕上がっている証しと考えていい。それだけ、調教過程も申し分ない。レースの1か月半前に栗東に戻り、しっかりとベースをつくりつつ、1週前に武豊の騎乗で負荷をかける通常のルーチンを消化。特に今回はCWコース7ハロン95秒3―11秒0で併走馬を突き放した走りは豪快そのものだった。
ラストシーズンだが、心身両面での成長が頼もしい。この日も友道師は「ようやく落ち着きが出て、大人になった感じ」「無駄な肉が取れて、シャープになったぶん、もともとあった筋肉が強調された」と口にした後、「記録にも記憶にも残るレースをしてほしい」と表情を引き締めた。充実期に入り、もう上積みを求めない万全仕上げ。好戦は必至だ。(山本 武志)
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