北斗の拳・ジュウザから命名…使命は打倒ラオウ 巨人４位の北星学園大付・石田充冴は牛乳１日４杯で１９２センチ右腕に成長

巨人４位指名の北星学園大付・石田はチームメートに肩車されて笑顔を見せる（カメラ・砂田　秀人）

◆２０２４年　プロ野球ドラフト会議　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　リポビタンＤ（２４日）

　北の「ジュウザ」が球界の強打者に立ち向かう。１９２センチ右腕の北星学園大付・石田充冴（じゅうざ）投手（１８）は、巨人からの４位指名に「呼ばれるならそのあたり（の順位）と考えてた時にちょうどきたので、すごいびっくりしました」と興奮気味に振り返った。

　名前は人気漫画「北斗の拳」に登場する「雲のジュウザ」が由来。米独立リーグやフィリーズ１Ａでのプレー経験を持つ父・威仁（たけひと）さん（５０）が強敵に果敢に挑む姿に、そうなってほしいと願い息子に名付けた。

　幼い頃から牛乳を１日コップ４杯飲み、キムチなどの発酵食品を多く摂取。起床後すぐのジャンプ運動など、作中で我流の拳法を操るジュウザのように両親が勧めてくれた“我流”の発育法を継続してきた。中学入学時１６０センチ台だった身長が卒業時に１８０センチ台後半まで成長。高校でも伸び続け、体の成長に伴って球速も１４９キロに到達した。

　ひそかな“リベンジ”ももくろむ。同じく北斗の拳の登場キャラクター「ラオウ」の異名を取るオリックス・杉本がいるが「対戦することがあれば抑えたい」と意欲。作中のジュウザはラオウに敗れたが、リアルでのラオウＶＳジュウザは勝利をつかみ取る。

　旭川北稜シニアの先輩である千葉が昨年育成６位で指名されたこともあり、なじみもある。「すごく格好いい。伝統がある球団」。同じ長身右腕の戸郷に弟子入りを希望した。「あの力感で１５０キロが出る。いろんなことを聞いて吸収していきたい。即戦力だとは考えていないので、基礎的なところから一から作れたら」。１軍の舞台を夢見て、地道に技を磨いていく。

　◆雲のジュウザ　人気漫画「北斗の拳」で屈指の人気を誇るキャラクター。南斗五車星の１人で、ヒロインのユリアの異母兄にあたる。雲のような奔放な生き方と技を信条とし、その実力は拳王ことラオウも恐れるほどだった。ラオウとは２度対戦。１度目はラオウの愛馬・黒王号の奪取に成功したが、２度目の対戦で秘策の関節技を破られて敗北した。