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ラグビー 矢崎由高、NZ相手に世界を痛感 自慢のスピード止められ「次に取れないと、僕がジャパンで生き残る道はない」

スポーツ報知 / 2024年10月26日 21時7分

後半、トライを目指してサイドを駆け上がる矢崎由高(カメラ・小林 泰斗)

◆ラグビー▽リポビタンDチャレンジカップ2024 ニュージーランド 64―19 日本(26日、日産スタジアム)

 世界ランク14位の日本代表は、同3位のニュージーランド代表(NZ)「オールブラックス」に19―64で黒星。過去7戦全敗の相手に10トライを献上し、完敗。先発した早大2年のFB矢崎由高は「世界との差を感じた。自分もチームに与えられた影響が少なかった。その悔しさだったり、色々考えていた」と、終戦後に唇をかんだ。

 この日最大の見せ場は、12―50の後半27分。自陣でCTBライリー(埼玉)がラインブレイクすると、右サイドで矢崎にパス。チーム随一のスピードでハーフライン付近から駆け上がったが、NZのSOマッケンジーにあと一歩で捕まった。ボールも失い、矢崎は「やっぱり世界の壁は高かった。あそこで取り切れないのが、自分の現状なんだな」と痛感。「次回同じ状況が来た時には取り切れる選手になっていないと、僕のジャパンで生き残る道はないのかな」と、自らに厳しく語った。

 27年W杯に向けてチームの底上げを図る中、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が認める才能と成長速度。この日も指揮官は試合後「矢崎はまだアマチュア。信じられない。27年になる頃には、全く違う選手に成長している」と大きくうなずいた。第2次エディージャパンで代表デビューし、ここまでテストマッチ5試合で全先発出場。矢崎も「足りないところがあるのに、可能性を信じて使ってくれている。HCには感謝している」と語る。

 この日得た収穫は「なによりも経験」と矢崎。チームは今後欧州遠征に出向くが、自身は早大での活動に再合流。早大で、この半年間で感じた課題を磨いていく。「スピードが通用したと言い切るのも難しいし、フィジカルも足元にも及ばない。次はもっと、日本の主力になれるように。勝ちに貢献できる選手になって、戻ってきたい」と、思いを強くした。

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