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巨人・立岡宗一郎が現役引退 22年の大けがから今季支配下復帰もプロ生活16年にピリオド…球団はポストを用意へ

スポーツ報知 / 2024年10月27日 5時0分

6月、ロッテとの交流戦の3回で中前適時打を放ちガッツポーズの立岡

 巨人・立岡宗一郎外野手(34)が、今季限りで現役引退することが26日、分かった。この日、球団に正式に意思を伝えた。

 大きなけがを乗り越えた野球人生だった。22年6月9日の西武戦(ベルーナD)で守備の際に味方と交錯し、左膝前十字じん帯を損傷。同30日に同か所の再建手術を受けた。同年オフには育成契約となったが、懸命にリハビリを続け、約1年後の昨年7月に実戦復帰。今年5月には支配下に復帰を果たした。「ここから全盛期だと思って頑張りたい」と宣言した通り、同6月4日のロッテ戦(東京D)では自身9年ぶり2度目となる4安打に4打点をマーク。阿部監督も「ここぞって時にやってくれる選手だと思っています」と信頼を寄せ、DeNAとのCS最終ステージでも3試合に出場するなど重宝された。

 高い身体能力を武器に、熊本・鎮西高から08年ドラフト2位でソフトバンクに入団。12年6月にトレードで巨人に加入したが、直後の7月に左肘じん帯を損傷した。当時は右打ちだったが、患部への負担が軽い左打ちに挑戦を決意。「人の3倍は振らないといけませんから」と努力を重ね、自分のものにした。15年には91試合に出場し、打率3割4厘を記録。スタメンだけでなく、50メートル5秒9の俊足を生かした代走や守備固めなど、途中出場でも力を発揮。チームになくてはならないバイプレーヤーだった。

 球団は長年チームに貢献した功労者に対し、何らかのポストを用意するとみられる。「体がボロボロになってもいいので、チームのためにやりたいという思いが一番です」と話していた男が、16年のプロ野球人生を戦い抜いた。

 ◆立岡 宗一郎(たておか・そういちろう)1990年5月18日、熊本県生まれ。34歳。鎮西高から08年ドラフト2位でソフトバンクに入団。12年6月にトレードで巨人入り。15年にキャリアハイとなる91試合に出場し、打率3割4厘を記録。16年3月29日のDeNA戦(横浜)でプロ入り8年目で初本塁打。181センチ、82キロ。右投左打。

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