ベルテックス静岡３連勝 ベテラン橋本尚明が１６得点…バスケットカウント２本「僕の左手にみんなの思いが宿った」

ファウルを受けながらシュートを決めたベルテックス静岡の橋本

◆プロバスケットボール　▽りそなＢ２リーグ・第５節　ベルテックス静岡８２―７５熊本（２７日・静岡市中央体育館）

　ベルテックス静岡がホームで熊本を８２―７５で下し、今季初３連勝、貯金は今季最多の３となった。前日に負傷した加納誠也主将（３５）がベンチを外れる中、ベテランの橋本尚明（３２）がチーム最長３１分５１秒プレーし、日本人最多１６得点をたたき出して勝利に貢献した。

　けがで３人を欠き、ベンチ入り１０人という苦しい台所事情で背番号１６が躍動した。「いつも誠也さんがチームを引っ張ってくれている。自分は言葉で引っ張れないのでプレーで体現した」。攻守に若い選手たちを鼓舞。試合終了後は両手をひざにつけ、すべてを出し切った姿で勝利の余韻に浸った。

　第４クオーター終盤にはドライブからバスケットカウントを２本奪ってアリーナを熱狂させた。「あそこは僕の左手にみんなの思いが宿った」。負傷者を多数抱えながら９日で５戦を消化する連戦を４勝１敗で乗りきった。１１月２、３日は藤枝で福井と対戦。再び、ホームで熱いプレーを披露する。（塩沢　武士）