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【全日本大学女子駅伝】東北福祉大が過去最高の5位 エース・村山愛美沙は5区3位「監督の指導を信じてやってきたので、本当に感謝しかない」

スポーツ報知 / 2024年10月28日 6時30分

東北福祉大の5区・村山(左)は4区・村上(右)からタスキを受ける

◆報知新聞社後援 ▽第42回全日本大学女子駅伝対校選手権(27日、弘進ゴムアスリートパーク仙台発着=6区間38・0キロ)

 全国から集まった26チームで争い、東北福祉大が2時間6分23秒で過去最高の5位に輝き、2年連続入賞で来年大会のシード権を獲得した。1区の佐々木菜月(2年)が区間4位で流れをつくると、各校実力者ぞろいの最長区間・5区を村山愛美沙(2年)が区間3位と大健闘するなど、終始上位争いを繰り広げた。史上最長ブランクの37年ぶり出場となった仙台大は2時間21分46秒で24位、オープン参加の東北学連選抜は2時間22分16秒で25位相当だった。

 東北福祉大のアンカー・小林日香莉(2年)がゴール直前に手で5をつくり、歌舞伎ポーズをしながら満面の笑みでゴールテープを切った。過去最高の5位でフィニッシュし、2年連続シード権を獲得。「去年よりいい順位でゴールができてうれしかった」と振り返り、レース後には選手たちが涙を流しながら抱き合って喜びをかみ締めた。

 1区の佐々木が流れをつくった。スタートから先頭集団で両手を大きく振り快走。「シード校としての緊張もなく、自分を信じて走りを楽しめた」と21分31秒の4位でタスキをつないだ。昨年3区を走り16位から11位に押し上げ、初のシード権獲得に大きく貢献した功労者は「昨年以上に自分の殻を破れた走りができた」とうなずいた。

 5区の村山がエースの役目を果たした。1年生3人が粘り強い走りを見せ、6位でタスキを受け取ったが「自分の順位は分からない状態で走っていた」。とにかく前を追うことに集中し、名城大・原田紗希(3年)や拓大・不破聖衣来(4年)を追い抜かし、全体4位、区間3位の29分43秒でアンカーにつないだ。「5区は400、800、1キロなどすごいサポートがあって、タイムを細かく計算しながら走れた」と仲間たちに感謝した。

 今大会はここまでチームを育てた冠木(かぶき)雅守監督が一身上の都合により、10月初週から練習指示を出せないなどハプニングもあった。選手たちは不安もあったが「冠木監督のために」を合言葉に試合に臨んだ。「監督の今までの指導を信じてやってきたので、本当に感謝しかない」と村山。全力を振り絞り、最高の結果につなげた。

 1、2年生のみの若いチームで戦い、記録を伸ばし続けるチームはさらなる高みを目指し突き進んでいく。マネジャーを務める鈴木華奈主将(4年)は「今の2年生の子たちは全女で優勝したいと入学してきた。ぜひその目標を達成してもらいたい」とエール。先輩たちの思いを胸に、部員全員で力を伸ばしていく。

(山崎 賢人)

1区・佐々木菜月「2~4区が1年生で、その子たちが走りやすい位置でタスキを渡そうとペースを考えずに走りました」

2区・早坂優「後半に足を残せるようにという思いで走った。区間順位も4位で90点の走りでした」

3区・中野芽衣「プレッシャーはありましたけど、前走者が頑張ってくれて、自分も次の走者が少しでも楽に走れるように頑張りました」

4区・村上果蓮「タスキをもらう時に名城大さんと拓大さんもいて気持ちが怖くなっちゃったけど、頑張ってついて行けたのは自信になりました」

5区・村山愛美沙「憧れの原田さん(名城大)や不破さん(拓大)と一緒のタイミングで走れて、すごくいい経験をさせてもらった」

6区・小林日香莉「自分の走りが本来の走りではなく悔しい気持ちもありましたけど、テープを切るときは絶対笑顔だと思ってゴールしました」

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