井上尚弥を挑発し続けるアフマダリエフ、12月14日にWBA暫定王座決定戦…英興行大手が発表
スポーツ報知 / 2024年10月28日 14時18分
プロボクシング英興行大手「マッチルーム」は27日(日本時間28日)、WBA世界スーパーバンタム級1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が12月14日、モナコ・モンテカルロで同級暫定王座を懸けて、同級13位のリカルド・エスピノサ(メキシコ)と対戦すると発表した。
元WBA、IBF統一王者のアフマダリエフは昨年4月、マーロン・タパレス(フィリピン)に1―2の判定負けでベルトを奪われたが、判定を不服として抗議。再戦予定だったタパレスが現・世界4団体同級統一王者・井上尚弥(大橋)と統一戦を行うため、勝者との対戦を条件にWBAから待機を指示されたという。しかし、今年5月に尚弥はルイス・ネリ(メキシコ)と対戦。WBAは9月までに尚弥とアフマダリエフに対戦するよう指示したが、尚弥陣営は9月にTJ・ドヘニー(アイルランド)と対戦した。憤慨したアフマダリエフは「私を待たせるのは不自然」などと挑発し、陣営の顧問弁護士が法的措置も辞さない構えを見せていた。
尚弥は9月の試合翌日に「どのみち、どっちともやるんで心配しないでください。次、アフマダリエフになろうが、グッドマンになろうが、いずれやるんで」と明言している。ただ、今月24日、12月24日に尚弥とIBF、WBO1位のサム・グッドマン(オーストラリア)が東京・有明アリーナで対戦することが発表。アフマダリエフ陣営にしてみれば“4度”タイトル奪還機会を待たされることになっていた。
モンスターは来年4月に21年以来となる米国での試合が検討され、米国を拠点とするアフマダリエフと防衛戦を行うこともうわさされる。しかし、尚弥をプロモートする大橋ジムの大橋秀行会長は「WBAがやれとさんざん言っているけど、(アフマダリエフは)タパレスに負けちゃってるじゃないですか。井上から逃げ回って負けたタパレスに負けてるというのは、ボクシングの興行として引っかかるところ」と指摘している。
アフマダリエフと対戦するエスピノサは昨年8月に来日。現・WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)王者・那須川天心(帝拳)の転向2戦目となったルイス・グスマン(メキシコ)戦前にスパーリングパートナーを務めた。
戦績は29歳のアフマダリエフが12勝(9KO)1敗、27歳のエスピノサが30勝(25K)4敗1無効試合。
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