1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

獅司、ウクライナ出身初の入幕 故郷に月50万円送る家族思い「うれシシです」 女将さん直伝の左四つで飛躍

スポーツ報知 / 2024年10月28日 17時54分

新入幕の獅司(右から2人目)は番付表を手に笑顔。(左から)師匠の雷親方、師匠の長女・星空さん、獅司、おかみさんの栄美さん

 日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)の新番付を発表した。

 新入幕の獅司(雷)は、ウクライナ出身としては初の幕内となった。雷部屋からは現師匠の雷親方(元小結・垣添)が昨年2月に入間川部屋を継承してから初めての幕内力士誕生となった。福岡市内で会見した獅司は自身のしこ名を引き合いに「うれシシです」と喜びを表現。幕下から十両に上がるのは2年以上を要したが、昨年名古屋場所の新十両から1年あまりで“通過”。「幕内に上がれて良かったです。幕下でもっと(時間が)かかった。十両で1年、早いです。自分では、もうちょっと時間かかると思いました」と率直な感想を述べた。

 母国にいる家族には「幕内に上がってお金をいっぱいもらって、ウクライナへ送ります」と思いをはせた。おかみさんの栄美さんによると、新十両昇進前から月給の約半分を送金。今では毎月50万円ほどを送っているという。また母とは1日に2~3時間電話するほどの家族思いだという。

 飛躍のきっかけは、そのおかみさん直伝の左差しだ。元々の得意は右差しだが、関取昇進前に右上腕の筋肉を断裂した影響で力が入らなくなった。栄美さんは、日大相撲部出身で日本一3度、世界選手権でも団体金メダルを獲得した女子相撲の実力者。「私(の得意)が左四つだったので。力が入らないんで、意味ないでしょ、と。やってみなさい」と名古屋場所から指導を開始すると、一気に開眼した。

 師匠の雷親方は当初、その事実を知らなかったそうで、審判の土俵下で見ていて「教えてないことをやっていた」と不思議に思ったという。獅司に本人に確認すると「ママ(女将さん)に教えてもらいました」と回答。師匠は「俺というよりはおかみが指導、アドバイスして、それがいい方向に。『なかなかいい相撲じゃないか』と、冗談半分で話しましたね」と笑った。

 その師匠は「最初から、スターになる可能性があるなと見ていました。幕内に上げるのが自分の仕事だと思ってずっとやってきたので、よかったです。三役に上がれるように、また一緒に部屋全体で精進していければいいなと思っています」とさらなる期待をかけた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください