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大谷翔平WS第3戦出場へ ロバーツ監督「大丈夫というなら止める理由ない」精密検査経てチーム合流、打撃練習も

スポーツ報知 / 2024年10月29日 1時0分

 26日(日本時間27日)のワールドシリーズ(WS)第2戦で左肩を亜脱臼したドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(同29日)の第3戦、敵地・ヤンキース戦に強行出場する可能性が高まった。精密検査を経て、敵地・ニューヨークのチーム本隊に合流。室内で左肩の状態を確かめたとみられる。最終判断は本人となるが、ロバーツ監督は「大丈夫と言うのなら、止める理由はない」とGOサインを出す考えだ。

 ヤンキースタジアムに大谷が合流した。現地午後7時33分。カートに乗って球場通路に現れた。チームは昨夜の試合後にNYに移動したが、検査などのため大谷は別便で移動。この日午後に到着し、チームの練習終了間際に間に合った。グラウンドに姿は見せなかったが、室内で素振り、ティー打撃などで左肩の状態をひと通り確かめたようだ。

 第2戦の7回。2死から二盗を仕掛けた際に左手を地面に強くたたきつけ、そのまま引っかかるような形となった。左肩の亜脱臼と診断され、一時は遠征同行も危ぶまれた。しかし、本人の到着前からクラブハウスのロッカーには私物以外のユニホーム、スパイク、グラブなどが持ち込まれていた。ロバーツ監督も大谷が来る前に行われた会見で「翔平は可動域、筋力(の強度)ともにいい感触を得ている」と説明。練習の様子を見た上で「彼が大丈夫というのなら、それを止める理由はないと思う」と第3戦の出場にGOサインを出す考えを示していた。

 43年ぶりのドジャースとヤンキースのWSは「大谷VSジャッジ」の両リーグ本塁打王、MVP候補の構図が成り立っている。大谷が離脱となれば大問題。現地メディアも「大谷は第3戦に出場するだろう」という指揮官の談話を最初に伝えた米スポーツ専門局「ESPN」のカール・ラベッチ氏のXの投稿を発端に、大谷の情報が錯綜(さくそう)するなど慌ただしかった。

 泣いても笑っても、残り最大5試合。あと2勝で悲願のWS制覇だ。ロバーツ監督は「今は報告を見て、スタッフと協議している。彼の耐久力次第だが、私の期待では(残り試合を)プレーしないとはみていない」と見通しを明かした。「ここ(WS)で勝つことをイメージして頑張っていた」と話す背番号17。無理は禁物だが、世界一への思いは強い。不屈の男は逆境で強さを発揮する。(中村 晃大)

 ◆亜脱臼 関節の骨が部分的にずれること。自分で戻すことも可能な場合があるとされる。1週間ほどで痛みがなくなることも多いが、2回以上繰り返すと癖になって手術が必要になる。脱臼は関節の骨が完全に離れることで、2、3週間痛みが残ることが多い。

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